上野公園、朝
新装された上野駅から目に飛び込む前川國男作品の文化会館と、その師匠・コルビジェ作品の西洋美術館。庭園のロダンにも挨拶を交わしたいが、西洋美術館が門を開くのは来春を待たなければならない。すでにクソコロナという地獄の5文字が廃れた時期になるだろう。
2大巨匠のコンストラクションを眺めながら、一直線に向かう東京都美術館。
閉じられた正門前に15人ほどのおばさん、おじさんが列をなしている。
彼らには緊急事態宣言というガスからのお告げが届いていないのか。
並んでまで観るものでもない。急ぐ一日ですらない。
使用期限の迫ったスタバフリーチケットでさくらラテ

を味わいながら、ゆったりと読書に耽り、カップが軽くなったのを頃合いに美術館へ向かおう
『没後70年 吉田博展』
今、没後70年が東京2か所で開催されている。もう一つは東京ステーションギャラリーの南薫造氏。こちらは、きっとガラガラに違いないが、日本の印象派とも異名をとる作家につき、時間があれば見に行こう。
会場に並べられた小さな版画を追いかけるおばちゃんやおねえさんたち。
平日の午前中は、どうしても女性陣の比率が高くなる。
ゆったりとキャプションを読みながら、階上へ上がり、さらに2階へと進んでいくと、いつもの展覧会のようにガラガラで余裕ある展示室。
大概の場合、美術館にやってきたおばちゃんたちは、ワンフロアの展示室に満足し、のちは速足となって過ぎ去っていく。
油彩に見られるようなマチエールの魅力に乏しく、どうしても浮世絵や版画、或いは写真作品には自分自身も足を止める機会が少なくなる。
それでも、吉田博作品の魅力であるカラー刷りには眼福を得て、滞在時間は2周回回って90分。2周目、11時10分ごろのベースフロア第一展示室は、クソコロナシーズン最大の客(当社比)にあふれていた。
日時指定予約なしで展開中の東京都美術館。つまりは、クラウドフリー。
この場所に、ぜひ、小池都知事をお呼びしたい。
吉田博マイベスト

『帆船』
代表作『帆船』は、そこかしこの美術館で出会っている。
一番好きなのは、漁火が描かれた『夜』。

『三つ小島』
この作品を観て驚いた。
先日出掛けたしまなみの大三島。
美術館のおばちゃんに薦められた「裏手の海岸」で見た風景そのものだった。船はなかったけどね。
その懐かしさに興奮して、第2位ランクイン。

『大原海岸』
千葉にも同名の海岸があるが、おそらく広島瀬戸内あたり。
まるでモネの描く『かささぎ』のような白い光。波濤の白が美しい。
黒田清輝師匠をぶん殴って、日本画界から干された吉田博師。
海外にテーマを求めて、結果的に吉となるが、しかしなにがあっても殴ってはいかん。
その証拠に、おいらは人を殴ったことがない。
体育教師に殴られたことはあるが、それも己のせい。感謝こそすれ、恨みもない。
■バンクシーが新作 旧刑務所の外壁、脱獄したのはだれ?
(朝日新聞デジタル - 03月05日 07:36)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6434374
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