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2016年09月05日22:23

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三浦綾子の言葉

尚も火を吐く砲口に、久吉はたまりかねて叫んだ。その声を聞きながら、岩吉は思った。(・・・わしは、生みの親にさえ捨てられた。今度は国にさえ捨てられた)・・・やや経ってから、岩吉はぽつりと言った。「・・・そうか。お上がわしらを捨てても・・・決して捨てぬ者がいるのや」その言葉に音吉は、はっとした。(ほんとや、ハドソンベイ・ カンパニーのドクター・マクラフリンのようにわしらを買い取って、救い出してくれるお方がいるのやな)

(三浦綾子『海嶺(下)』)
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