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2026年01月10日11:00

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アントニオ・ガデス舞踊団《カルメン》��

(続き)

ダンサーらが、ベッドにしていたイスを分解して置きなおすと、舞台は広場に。
ギター2×男性歌手2の伴奏で、いろんな男女がとって代わって踊るシーン。
「なんて辛さだ。心がひどく痛む。こんなに辛いのはいつ以来だろう?
母のような女はいつ現れる? ああ、お前が好きだ、好きなんだ。
愛する人よ、怒らないでくれ。どうか機嫌を直してくれ。」

カルメンに頬を斬られた傷跡が残る工場のリーダー格女性。少し腹の出た酒場の亭主。
ティーシャツにジーンズの若者。小柄な工員女性は年嵩だが実にエネルギッシュ。
賑やかさを増して盛り上がり、皆歓び、拍手でリズムをとる。
そして、カルメンにも番が回ってくる。歌は酒場の亭主。
「(続き)お前が好きだ。照れくさいから言葉にはしないが、お前が好きでたまらない。
カルメン、お前はどこから来た?いとこが言っていた、お前が酒場を渡り歩いていると。
でもお前を捕まえることはできない。マリア様でもお前を手なずけられない。」

カルメン、ホセを引っ張りだして一緒に踊る。
輪の外から、カルメンの夫が苛々した表情でそれを見ている。
「(続き)お前を口説いてみようか。愛の歌を歌ってやる。
その昔、海の水は甘かった。でも、マラガの女がやってきて、海の水は塩辛くなった。」
一旦踊りは終わり、歌のソロ。中年の体格のよい男性歌手、田舎臭いが卓越した表現。
「愛する息子よ、大切な我が息子よ、その女とは結婚するな。
彼女はお前を愛していない。お前を苦しめるだけだ。
(中略)愛はいつか冷めるもの。」

カルメン、赤い花の髪飾りをつけ、黒いショールを巻き、扇を持って再び登場。
ホセ含む男性4人と踊る。
伴奏には、歌劇《カルメン》第4幕への間奏曲〈ホタ・アラゴネーズ〉の音源を使用。ヘビのようにうねる木管が美しい事。
同じような赤い花の髪飾りをつけたおカマが闖入。カルメンは文句を言うが怒ってはいない。笑ってふざけ合う。
同〈闘牛士の歌〉に代わると、若者が闘牛士を真似て踊る。牛役も登場して大騒ぎ。
「喜んで乾杯を受けよう。闘牛士と軍人は気が合うもの。闘いが喜びなのだ。(後略)」

人々の輪の外から頭の禿げあがったカルメンの夫が入ってくる。
床に杖を激しく突き、怒りのサイン。杖と足を織り交ぜ、激しくタップ。
ギター2×男性歌手2の伴奏で彼は踊りだす。
「愛は恐ろしく、嫉妬は不実だ。」
今迄踊っていた男女らは彼を避け、カルメンのみ残る。
「(続き)不実な嫉妬は全てを台なしにする。」
夫とカルメン、2人の対峙。
「(続き)私はいつか嫉妬で死ぬだろう。」
2人の間にホセと闘牛士が割り込み、通りすがりにカルメンの夫を睨んで行き過ぎる。
「(続き)恋に苦しみ、ひと晩中嫉妬に苛まれ、心を病んで死んでしまう。」
夫はカルメンの肩を抱いて離れた場所に連れていく。

だが、しばらくするとカルメンは再びホセに近寄り、悩み深いデュオとなる。
夫は苦々しく見ている。

・第4幕「酒場」

ホセとカルメンの夫プラス男性2人、酒場の隅で賭けトランプを始める。カルメンは夫の背後に立つ。
漂う緊張。ホセは全財産を賭けると叫ぶ。
カルメンの夫はニヤニヤし、持ち札を広げて言う、「俺の勝ちだ」。
ホセ、大声で「くそ野郎!」。カルメンの夫「やる気か?」。
2人、剣代わりの杖を持って立ち上がり、争うデュオ。
激して杖を振り回す夫。遠目にそれを見るカルメン。
接近戦となり、ホセの杖はついに夫の背中を斬る。
床に倒れ込む夫に近づくカルメン。指輪を外し、死体に投げつける。

カルメンとホセは、遠巻きに見ている連中を見返す。
伴奏はギター1×男性歌手1となり、
「どうしようもないんだ、愛は燃えさかる火のようなもの。
一度炎が上がれば止める事はできない。
しかたない、どうしようもないんだ。」
人々は散っていく。

闘牛士は鏡の前で正装の準備を始めた。衣装は光り物のついた緑色。
大きな赤マントを揺らして闘牛場へと向かう。

(続く)
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