没後135年という中途半端な境目を記念して、日本に次々とゴッホがやってくる。
すでに大阪に到着したゴッホ美術館は、9月になれば上野・都美。
同じく9月に神戸に上陸するクレラーミュラーのカフェテラス
こちらは福島への巡回を経て、来年5月に極めて残念な上野の森。
おそらく鑑賞はしないけれど、するなら来年春の福島をお勧めする。
真夏の箱根にはタイトル《ゴッホ・インパクト》。
タイトルは立派なれど、主流はポーラ所有の印象派+現代アート。
ゴッホは名ばかりの、それでいて味のある展覧会。
《箱根》承前
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1990388692&owner_id=8666179
3月の《カラーズ》以来、4か月ぶりのポーラ。
来るたびに日本最高級の美術館であることを実感する。
階下でゴッホが待ち構えているというのに、主目的はアトリウムから展開されている《ライアン・ガンダー:YOU GOMPLETE ME》
ポーラにやってくる9割がゴッホ目的。
スタッフさんも機微に気がつくようで、ガンダー目当ての来観客へ気さくに声を掛けてくれる。
とても親切で丁寧な鑑賞ガイドが手交され、ガンダーの魅力を余すことなく著わしている。
キュレーターの意気込みがいやでも伝わってくる。
到着したその時間に『You are repetitive and productive but you dream of being free』のハトが寓話を語り出す
アトリウムからホールへ出る。
ベースフロアの第一展示室、或いはレストラン、或いは化粧直しへと皆が向かっていく。
その隅っこにしゃがんでカエルにご挨拶。
『You Complete Me, or I see things you can't see (A frog's tale)』
気がついた人が背後から覗き込み、気がつかない人はゴッホへ向かう。
アニマル系須田悦弘ちゃん
すでに「大正解」の展覧会
ようやくエスカレーターで地下へと下りていく。
展示室1〜3,つまりゴッホを完全スルーして展示室4の暗闇へと足を向ける。
涙が出そうになった。
まだ1年も経っていない昨年4月。
安藤建築を追い掛けてパリは《 Bourse de Commerce》
ここで出会った『EVER AFTER: A TRILOGY (I... I... I...)』との再会
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1987491419&owner_id=8666179
ポーラには2匹でやってきてくれていた。
どうやらあまり仲良くなさそうなネズミたち。
ゆっくりとしゃがんで5分も会話に耳をそば立てていた
本展のキュレターさんはコメルスのピノ―コレクションにも行かれたそうだ。
だからこそ、これほどガンダーに愛のある展覧会を開催できているのだろう。
『おばけには歯があるの?』
展示室4をスルーしていく人、展示室4に入ったもののあっさりと10秒で出て行ってしまうもの、そしてぼくらのように展示室4に入ったきりずっと滞留している人。
まるびに常設されているガンダー作品の系列もあった。
ボタンを押せ!と教えてくれたのはTシャツのお兄さん
この対面の15秒ほど前に、展示室4にいた3人ぐらいの観客が口を押えて大笑い。
『Everything is counted』
蚊である。
蚊が展示ケースの中で死んでいる。
スタッフに聞いてみる。

「動くんですか?」

「はい。実は動いていたんですけど、故障しちゃっていま、動かないんです(涙)」
学芸員さんが必死に直す手立てを考えているらしい。
この一連の流れで展示室4に笑いが溢れた。
蚊が動く。足をぴくぴくさせるらしい。
UESHIMAのネコはすやすやとお腹を揺らして寝ていたっけ。
ライアン・ガンダー。ますます追いかけたい。
限られた時間を無駄にしないために作品番号

『Centred on the periphery』の在り処をスタッフさんに訊ねてみた。
するとスタッフさんたら、別のスタッフさんに交代を要請して、わざわざ作品

が鑑賞できる場所までいざなってくれた。
どうやらガンダー目当ての趣味人と、様々な情報交換をしたいためであったような。
案内されて感謝するべき立場のおいらに、逆に「ありがとうございます。これからのプラン作りに役立ちました」と御礼をしてくれた。
ガラスの森もそうだったけれど、箱根の人たちのホスピタリティがものすごく気持ちがいい
みんな笑顔。ステキじゃないか

なぜ現代人は虫が嫌いなのか? 全国1万人以上を対象に実験 東大が2021年に研究報告
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=32&from=diary&id=8401726
ログインしてコメントを確認・投稿する