快晴、日本晴れ
子どもたちが夏休みであっても、インバウンド人気が箱根を席捲していても、バースデーアニバーサリーに指定されていたこの日は、子どもたちも中国人たちも箱根入りを敬遠して、VIPの来館に備えてくれていた。
『軌跡のきらめき〜神秘の光彩、ガラスと貝細工〜』
人生初めてのガラスの森美術館。
大小多くの美術館が混在する箱根に、また一つ、新たな足あとをつけた
印象はジャンセン美術館とか一竹美術館のような佇まい。
インビテーションチケットをもぎっていただくと、館長とマネージャーが出迎えてくれた。

「ようこそ、来ていただきました。今日は美術館とレストランでミニコンサートが開かれます。いい日を選びましたね」と、さっそく最大限の歓迎を受けた。
池に浮かぶガラスのインスタレーションは、間違いなくチフーリの作品。

「はい、いまはシアトルにアトリエがあります。屋外だけでなく、美術館内にもチフーリ作品がありますよ

」
とても心地よい客あしらい。
ミニコンサートの時間をうかがい、ベストエフォートの動線を考える。
滞館時間が限られている今日の1st Museum
まずはレストランのフロアチーフにあいさつを交わそう。
大きな庭園というわけではない。
大きな美術館というわけでもない。
オープンして30年。今日のような入館者数では2年前に閉館となった《星の王子さまミュージアム》の二の舞も否定できない。
しかし、初めて訪れた今日の印象は★5.
ガラスに造詣が浅いのでリピーターに成り得ないのが一つの壁。
ナイトミュージアムとなり、ライトアップすれば確実に”ばえる”ガラスの森庭園。
見栄え、インスタ蠅をターゲットにしているのだろう。
誰の作品なのか、キャプションもなく漫然と置かれている作品たち。
ガレやドーム、ラリックたちとは一線を隔している。
満を持して、いよいよ美術館。異人館に入ってきたような。
ベネチアはもとより、イタリアにも行ったことのない川崎オスカー。
そろそろマジでイタリア行きのプランを立ててみたほうがいいに決まっている。
目標は2028年3月までの実行
ベネチアが温暖化で水浸しになる前に。
時間もあれだったし、タブロー中心の美術館と比べると、鑑賞のスピードはおよそ4倍。
この日の目標は美しい庭園での目の保養
入館5分でそれを果たしている。
古代ローマからルネサンス期を経てベルエポック期。
或いは本邦桃山文化に育つ螺鈿。
クラシックでスタンダードなガラス美術館をあとにすると、順路に従って別館《現代ガラス》の展示室へと案内されていく。
現代ガラスの展示室は2つ。
そのうちの1つ目がリヴィオ・セグーゾ作品群。
ベネチア・ムラーノ島生まれ。
『三美神』がマイベスト。
2つ目の部屋にはデイル・チフーリの美しい作品群。
アメリカ生まれの84歳。
自動車事故による片目損失で『シアトルの伊達政宗』と呼ばれているとかいないとか。(←いない)
ランチタイム。
レストランは名門うかいのプロデュース
フロアチーフに招かれてのVIPシート
和牛ハラミをいただきながら、イタリアンピアニストによるコンサートを鑑賞。
おいらの指笛がいつもよりも響き渡り、ソリストからアイコンタクトをいただいた。
BRAVOなのだ。
ランチコンサートが終わり、15分のインターバルののち、続いては美術館ホールでの馬頭琴LIVE
モンゴルから招いた馬頭琴プレイヤーが、日曜劇場みたいなモンゴル音楽を巧みに演奏する。先生からあらためて伺った『スーホの白い馬』
あまりにも可哀想なスーホと、馬頭琴として生まれ変わった白い馬。
先日、モンゴルを訪れてナーダムの競馬を楽しんでいた天皇・皇后両陛下を思い出す。
ランチタイムを含めて2時間30分
想定以上にスタッフ方からの歓待を受けて、とても心地の良い時間が過ぎていった。
箱根の山の上。そういえば、暑さも感じない。
機会があったら箱根の未踏ミュージアム《ラリック美術館》にもいつの日か、行ってみよう。きっと、違う場所だ。
(つづく)
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(TBS NEWS DIG - 07月22日 19:55)
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