《和歌山6》承前
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川久。
バブル時代にあるゆる贅を尽くして造り上げたバブルの塔
2000万円也の会員権を持っていないと泊まることのできなかったホテルは、やがてくるバブル破綻とともにシステムも崩壊。あっさりと経営権の譲渡となった。
新人スタッフのおねえちゃんに誘導されて、レンタカーをホテル正面松の下に停める。
これは美しくない
しかし、笑顔の湛えたおねえちゃんにそんなこと言えるわけもなく、あとでこっそりと移動しておこう。
見上げて驚いた。
そもそもゲートをくぐる前から驚いていたけれど、見上げてさらにかなり驚いた。

「あれは、誰(が作ったもの)ですか?」
当然、期待する答えが返ってくるものとして、会話のキャッチボールを愉しもう。

「あれはウサギでございます(キリッ)」
かなり反省した。ごめんなさい、試すようなクエスチョンをしてしまいました。
新人のおねえちゃんとしたら、”このおっさんはウサギも知らねぇのか”の感覚。

「いや、ごめんなさい。彫刻家の名前を確認したかったんだ。フラナガンですよね?」

「布楽永様…ですか?」
スタートから川久が凄かった。

「フラナガン。ン。ん、ね。フラナガン」

「布楽永ん様ですか?」

「バリー・フラナガン。先輩に聞いてみてね」
そんなイントロを加えてロビーへと向かう。
聞きしに勝るバブルの殿堂。
このイラストが、この時の八咫烏をよく語っている。
「入り口側の外観を見てフラフラになったあと、エントランスロビーに足を踏み入れると、もうノックアウト状態」…つまり、そういうこと

「お客様…」
しばらくして、新人スタッフのおねえちゃんがやってきた。

「フラナガン様でございました(キリッ)」

「あ、ありがとう」
覚えておいて損はない。心の中でそうお伝えした。
1本1億円。
数えてはいないけれど、10本以上は並んでいた。
チェックアウト後に1本だけ持ち帰ってきたことは言うまでもない。
ホテルの売りは《王様のバイキング》
こればかりは表現のしようがない。
ウィッシュリストのフォーカスはホテル2階コリドーに設えられた《川久ミュージアム》。
いまでこそ、日本全国に多くのアートホテルが幾つもあるけれど、ここ川久が昭和時代に誕生した40年来のミュージアムホテル。
大観。
ヘンリー・ムーア。
和洋宴会場そのものがアーティスティック。
シャガールも見つけた。
楽しくて仕方がない。
川久をあとにして、白浜温泉名勝へとラストドライブ
《三段腹》否、《三段壁》
日本のエトルタ。
いつか、本物のエトルタへ行けますように
『海景・太平洋』(川崎オスカー)
ありがとう、和歌山
■能登半島地震で被災したペンギンたち、東京で元気です! 日課の「お散歩」動画、すみだ水族館が投稿→「胸がいっぱい」と大反響
(まいどなニュース - 05月30日 11:50)
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