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2023年01月10日21:07

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《アート》美しき下ネタ

はじまりは2021年11月。
丸紅本社3階にオープンした《丸紅ギャラリー》湯のみ
オープンして9日目に拝観した時の感想は、評価のほど★2つ。

その時にチケット売り場で一緒になった老刀自の言葉。
これが忘れられない記憶だった。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980936147&owner_id=8666179
猫「このボッティチェッリは観られるのかしら?」
丸紅コレクションのマスターピースであるボッティチェッリ『美しき下ネタ』、否、『美しきシモネッタ』乙女座
ひよこ「申し訳ございません。この作品は来年の12月からの展示となります」
丸紅レディが、慇懃無礼な上から目線で答えていた。
猫「あらぁ、見られないの?ポスターに載っていたから、せっかくここまで来たのよ。今、何を展示しているの」
かなり残念そうなおばあさん。きっと、想い出の作品なのだろう。

あれから1年。
約束通り、丸紅ギャラリーにボッティチェリが掲げられた。
フォト
『美しきシモネッタ』(丸紅ギャラリー)
地下鉄の駅で観たサイネージには堂々と「1枚限りの美術館」というコピーが謳う。
株主招待券を手にしていたが、そうではない人にとっては、唯一のタブローを鑑賞するために500円の強制ドネイション。果たして、この試みは万人が理解ができるのだろうか。

入場整理券を発券して、1枚の作品鑑賞の混雑を緩和する手法を取っていたが、公開2か月目となる今月からは平日はオールタイム整理券不要。
おいらの来館時(土曜日)にあっても、整理券の捌き具合はそれほどでもなく、
ひよこ「整理券の時間にこだわらずに、お好きな時に入館ください」と、ほぼ全開放。やはり、1枚のみ=500円がネックとなっているのだろうか。

10時10分、丸紅ギャラリーへのエスカレーター。
混雑もなくゆったりとした心地よいホールから自動ドアを開き、美しく入館を果たすペンギン
フォト
唯一の展示室の眼の先に、日本で唯一となるボッティチェリ。
いよいよの『美しきシモネッタ』ワイングラス

マスターピースである作品にたどり着くまでに、シモネッタやボッティチェリの人物史をパネルで学ぶ。さらには、丸紅がオークションで買い取るまでの足取りや『真贋事件』の顛末まで、かなり緻密な研究成果がレポートされ、このあとに訪れる作品への憧憬を膨らませることができた。この資料室たる展示に感服。
フォト
そしてタブロー前に仁王立ちして、まるで3Dのように浮き出た感覚さえ受ける貴重品と対面した。
ルーブルの『モナ・リザ』のように、幾重もの人波を予想していたが、あっさりと単独鑑賞ができた。この作品を観る絶好のラ・ベッラな環境ペンギン
BRAVA!
大塚国際でしか観たことがないが、ボッティチェリの『ブリマヴェーラ』や『ヴィーナスの誕生』にも描かれているとされるシモネッタ。
イタリアに行きたい理由がここにある。

下世話にもこの展覧会に評価を下すなら、文句なしの★5.
2023年のアート鑑賞初めに、とても良い展覧会を選ぶことができた。
わずか1つの展示室、1つのタブローに50分の滞在だった。

ロッキード事件の主役級のくせに、社史にその記載は一行のみ。
そんな罪深き丸紅ではあるけれど、『美しきシモネッタ』を守り、そして公開するプライドが伝わった渾身の展覧会。お見事だった。
オープン当時、ボッティチェリを観ることのできなかった老刀自は、果たして鑑賞することができたのだろうか。願わくば、実現したと伝えて欲しい。

ところで、SOMPO美術館が所有するゴッホ作『ひまわり』。
この作品の返還を求めて、旧所有者から訴えられた。
「ナチスが奪った作品であるにも関わらず、その出所を忖度せずにオークションで入札したのは無効である」という訴え。
その伝でいけば、実はこの『美しきシモネッタ』もほぼ同様のルートを辿っている。
どうする丸紅。



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(まいどなニュース - 01月08日 06:50)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=262&from=diary&id=7253695
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