『ゼレンスキー大統領』(福田美蘭:2022)
日本の秋は短いけど、おいらにとっての芸術の秋は年中無休
《日本の中のマネ》(練馬区立美術館)
都内(といっても練馬区だけど)駅前に堂々と鎮座する美術館。
近隣の駐車場相場も23区内にあっては北区に次いで安く、近くのスーパーで買い物をして、2時間停めて300円。こんなものだ。
練美への訪館は2回目。
マネよりも福田美蘭が気になって、千秋楽の2日前。チケットも持たずに手ぶらでやってきた。
キャプション曰く「日本にはモネ作品は掃いて捨てるほどたくさんあるのに、マネは少なくわずか17枚。その中から7枚、持ってきてやった」みたいな。
いつものように写真撮影は禁止。なぜだかわからないので、試しにマネを1枚撮っておいた。スープかけるよりはマシだ。
マネと同時代というセレクトでモネとピサロ。
つまり、マネは印象派の先生といわれているが、実はそうではなく写実派の区分。
故に日本では人気が薄いとされているが、彼の作品をモティーフにした邦人画家作品も多く、この展示会ではこれがメイン。つまり、マネの真似。
代表作『草上の昼食』にインスピレーションを得て、
『草上の小憩』(石井柏亭)
村山槐多が描いたとされる『日曜の遊び』、そして安井曽太郎はルノアールの雰囲気も重ねての『水浴裸婦』。
平日の夕刻。
練馬の美術館にはそれなりの鑑賞客を集めていた。
ただ、人ごみも現代アーティスト2人の作品展示室となると、ガクンと減ってくる。
おいらが村上隆とともに苦手とするアーティスト・森村泰昌のマネ真似作品。
彼の作品には美しさが見えない。
今でも彼がプロデュースしたヨコハマトリエンナーレの大失敗は語り草。
『帽子を被った男性から見た草上の二人』(1992)
福田美蘭のパロディは、高松市美術館からやってきた。
彼女はやはり高松市美術館所蔵に『ゼフィロスから見たクロリスとフローラと三美神』がある。このスタイルならモティーフは無限大。
展示会最終日ギリギリにやってきた理由がこの作品。
『LEGO Flower Bouquet』(2022)
サロンでいじめられていたマネのリベンジとばかりに、福田美蘭は新作をあえてこの展覧会開催中に《日展》へ応募。
もし、選に入ればマネへのアンチテーゼとなって、上野で開催される日展に展示され、練馬区民への御目通りが叶わない。
落選すれば、マネ同様に「落選展」とばかりに開催中の展覧会に展示する。
その両面作戦でチャレンジした『レゴ・フラワーブーケ』は、大方の予想通り選から漏れて、10月30日から再展示となったもの。
ちなみに真似した原作は『花瓶の苔バラ』(1882年)
福田美蘭。伝統的な公募団体展に対する強烈なアイロニー。悪くない。
そういえば練美学芸員が作文したであろうキャプションは極めて専門的すぎて、練馬区民にはワンセンテンスも理解されないだろう。
川崎市民だって、面倒臭くなってかなり読み飛ばしている。
■また絵画襲撃、今度はローマで ゴッホ「種をまく人」にスープ
(朝日新聞デジタル - 11月05日 08:36)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7175477
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