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2021年10月11日23:21

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明日10月12日は三浦綾子さんの召天日です。

明日10月12日は三浦綾子さんの召天日です。

「書きたいことはあるが、もうその体がわたしにはないのです。」
と、妻が誰かに言ったのは、たぶん一、二年前のことであったろう。
一九九七年一月、リハビリのために札幌の柏葉脳神経外科病院に入院した綾子は、連載三本の資料を持って行った。病院の中で口述しようと思ったのだ。
が、遂に手がつかず、四カ月半の入院生活を終えて家に帰った。かなり力もついて帰宅したのだったが、いっかな仕事を再開する気にはなれなかったようだ。薬の副作用による幻想幻覚も増え、七月には発熱のため、一カ月旭川リハビリテーション病院にも入院した。
だから、右に掲げた言葉は、その後の一昨年あたりか、命の終わる一九九九年、すなわち昨年の春か、夏にかけてでもあったような気がする。以前にはよく、
「わたしにはまだ死ぬという仕事がある」
と言っていた。いつ言い出したか思い出せないが、声も低くなり、口述も困難になってきた四、五年前あたりであったろうか。
「わたしは朝起きて、きょうが命日かもしれないと思うことがある」
とか、
「きょうを命日と思って、生きることにした」
などと言うこともあった。難病パーキンソン病が、容易ならざる病気であることを実感していたのであろう。
(三浦光世『綾子の最期』)

1999年10月12日に三浦綾子は天に召されました
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