
ブックレビュー。
令和3年、ようやく2冊目。
『私をくいとめて』(綿矢りさ)★5.
2020年マイベスト映画を2回も観ただけでなく、ついに原作本に手を出す始末。
といっても、借り物だけど
マイベストに選ばれた主因である大瀧詠一メロディは、活字になって現れた。
しかも、映画で使われた天然色以外に『我が心のピンボール』と『カナリヤ諸島にて』の2曲も追加されていて、イタリアへ向かう機上で大瀧三昧。
いつの日か、長い夏休みを取ってそんな機会をきっと作るから、スマホに大瀧さんを入れておこう
小説は、まるでのんと橋本愛を当て書きしたようなイメージで、ほぼ映画のストーリーと同様に進んでいく。もちろん、Aは中村智也。
東京タワーの一件はディズニーランドになっていたけど、ノゾミさんのカッターに対する振る舞いは映画通り。
天然色を聴くためだけに、もう1回、この映画を観てしまいそうで我ながら恐ろしい。

映画レビュー
012『花束のような恋をした』★4.5
半世紀以上男性をやってきたおいらが観ても、とても納得のいく恋の難しさ。
良い映画だった。
「同棲」の経験がないので、今度生まれ変わったら誰かと同棲しよう。(←生まれ変わらない)
満点に欠けたのは幸せな結末を願ったおじさん(←おいら)のわがままだけど、まぁ、あんなものだろう。
また、四半世紀後のいつぞやに、同窓会でも開催すればなんとかなるさ。
劇中、彼らが観ていた映画は『希望のかなた』フィンランドの名匠アキ・カウリスマキ作品。ちなみに、川オス評価は★5.
やつらに、この映画の素晴らしさは伝わったのだろうか。
011『わたしの叔父さん』★4.
鑑賞後の第一印象は「余計なお世話」
ポジティブ側の人間からすれば、鳥かごの中に閉じこもっている女子を何とか「救い出したい」と思うのが人情。
ところが、この「救い出したい」というのは大いなる誤解で、彼女はその生きざまがすべてであるということなのだ。
ならば夢など語るんじゃない。冷たくもそう感じるが、恩義なる叔父さんは捨てられない。
一方で世話になっている叔父さんだって、彼女の巣立ちを考えてあげる必要はないのだろうか。老齢福祉には定評ある北欧諸国。酪農を捨て、姪っ子を羽ばたかせてあげるのが先人の勤めではないのかな。これもまた、余計なお世話なのだろう。
蛇足ながら本作は2019年TIFF(東京国際映画祭)グランプリ。
昨年は選出がなかったので一息ついたが、30年以上にわたって開催しているTIFFのブランドはこの程度。常に壮大なる有料試写会でしかない。
受賞から2年たって、ようやく恵比寿ガーデンシネマのラストプログラムで上映されている。グランプリを獲っても、その後の進展が期待できない国際映画祭は、その立ち位置さえブラックである。
それはそうと、恵比寿ガーデンシネマ。さようなら。
009『KCIA 南山の部長たち』★4.5
退任すると逮捕か自殺か暗殺か。究極の末期を迎える韓国大統領。
今でも兵役制度のある若者たちにとっても、政治を真剣に語り、大統領選のたびに右や左に揺れていく。
若かりし頃、エコノミックアニマルだったおいらには「漢江の奇跡」を成し遂げた国家的英雄としか印象になかった朴正煕大統領への評価だけど、こやつもなかなか悪よのう。
そんな悪でも、時がたてば実の娘が大統領になってしまうのだから、熱しやすい国民の恐ろしさよ。
そんな娘も懲役22年の実刑が決まり、いまや塀の中の人。文在寅がいつか失権すれば恩赦が待っているというストーリー。なにをやってんだか。
方や本邦は、乞食たちが集まる永田町。
与党はもとより、ただいるだけの野党。国会議事堂、クソだらけ。
国会議員に当選してしまえば、4年間は鼻くそほじって暮らせる世界。
たとえ犯罪に手を染めても、知らぬ存ぜぬで時が征き、総理大臣をやめたって、議事堂に居座ることのできる太平社会。
だからといって、他国の政治が好きなわけじゃない。
のんきな乞食たちの集まる日本政治が、一有権者としても一番居心地がいいものだ。
何ひとつ期待せず、与えられたルールで自己完結ができるなら。

米CDC「コロナ感染拡大を抑えよう!」 マトリックスやジョーカーなど映画の名シーンでマスク着用を呼びかけ
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=6414553
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