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2021年01月10日20:36

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【追悼】三代目つきぢ田村

緊急事態宣言中の身であり、日記に認(したたたたた)めておくようなイベントもない。
残念なことではあるが、今朝知った訃報から、故人を偲ぶ。

築地本願寺から徒歩2分ほど。
戦後創業なので歴史あるとは言えないが、料亭らしからぬ立派な門構えの5階建てビル1棟に《つきぢ田村》がある湯のみ
30年と少し前。
結婚前の川オス青年は、バブルで完全商業化したウエディング商法に嫌気が差し、何かみんなと違う結婚式を仕掛けてやろうと算段していた。
ゴンドラやスモークを焚いての入場には向いていないし、当時、何組もの同級生たちに招かれた結婚式は、まさに金満ビジネスの渦中にあった。
単純に言えば「ケチ」なだけなんだけど、ワイフさんになる前の彼女も、おいらの考えに反対もせず、ホテルや式場での披露宴はあきらめていた。

ふとした機会に会社の先輩に相談したところ、ナイスですねぇ、なアイデアを告げられる。
牡牛座「大学の同級生が料亭やってるから、紹介してあげるよ指でOK」
先輩と共に築地の料亭に向かうと、対応してくれたのが、当時は料理長見習いだった田村隆氏。つきぢ田村の三代目とっくり(おちょこ付き)
こちらのお願い、つまり、
・参加した方が記憶に残る披露宴
・東北地方の過疎村から大挙やってくるので、日本古式な披露宴
・つきぢ田村ならではの、食事をメインとした宴会
こんな要望をすべて笑顔で応えてくれて、
ブタ「うちも法事では使ってもらうことがあるけど、披露宴は初めてのチャレンジ。全集中して、記憶に残る宴会を提供しますよ手(チョキ)」と快諾。
しかも、
ブタ「勘定は会席の料理代だけいただいて、会場費は不要手(パー)」の大盤振る舞い。よっ、三代目電球
それから始まった月に1、2度の打合せにでさえ、三代目手作りの小料理を出してくれたり、大好物のメロンをいただいたりと、好意に甘えるばかり。
キャンドルサービスの代わりに蛇の目傘で登場。
ケーキ入刀の代わりに一斗樽鏡割りと、ダルマの目入れ。
この時、15組目となる仲人夫妻も、式の段取りに目を白黒させていたが、思う存分に招待客と良酒を酌み交わしていた。
ドレスを着せてあげられなかったのが心残りだけど、東北地方の人々は大喜びで、料亭の懐石に舌鼓を打っていた。

”築地の料亭”というブランドが、ご祝儀相場を引き上げる。
ところが、請求は料理代+お飲み物代しか書かれていない。桜を見る会の某ニューオータニよりも安い桜証拠がないので、なんとも確証がないけれど。
お陰で手元には、Go To 新婚旅行の費用が残されたドル袋
式後、御礼に伺うと、三代目から、
ブタ「皆さん喜んでいただいて、良かったです。披露宴の利用をこれからもPRしていきます」と、早速、つきぢ田村披露宴プランをリーフレットに掲げていた。

結婚記念日になると「つきぢ田村」で会食を繰り返してきたが、年々、ワイフさんのリクエストがスクランブルしてきて、毎年のあいさつは叶わなくなっていたけど、三代目が在亭であれば顔を出してくれて、一品祝儀膳を加えてくれる。
政治家や社用族たちだけの料亭にあらずと、女性向けにリーズナブルなランチコースを作ったり、NHKの顔となって手軽に料亭の味をレクチャーしたり、と「料亭=高級」のイメージ払拭に、夢を持って手掛けていた。
コマーシャルや多くのマスコミに出るようになってから、それに比例して、毎年毎年、お腹が大きくなってきていて、2年前の3月には相当大きな太鼓腹を叩きながら出迎えてくれたのを覚えている。

クソコロナで足が遠のいてしまっていたつきぢ田村に、お世話になった三代目はもういない。
いつも手書きの色紙絵を書いてくれる先代女将さんは、まだ健在だろうか。
時期をみて、ご焼香に伺いたい。合掌。



■コロナ感染「健康より世間の目が心配」67% 世論調査
(朝日新聞デジタル - 01月10日 09:59)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6372165

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