海外旅行中の朝は早い。
シャワーを浴びて、ホテルの簡単なモーニングを食べて、9時開館の10分前には美術館へ到着する。勤勉なう。
ツアー客もなく、もろちん地元客は皆無。よって、人気のミュージアムでさえ独りきり貸切鑑賞が堪能できる。
「人生是寛容」を誓うおいらも、中国人の自撮り地獄と、クソ混雑と、映画館のポップコーンにだけには不寛容ゆえ、早起きがもたらすプラス加減は3文どころではないということ
あと、納豆。
コンコルド広場を抜けて、セーヌ川のたもとにひっそりとした美術館。
朝9時前の広場には、寒いのに素っ裸でキスしまくりの緑人間。
『オランジュリー美術館』★100.
ちなみに『ルーブル美術館』の評価は★6.
最高評価プラス1という栄誉なのに、ここオランジュリーはさらにプラス94.
オスカーレコメンドミュージアムに殿堂入り。
ちなみに、これまでの殿堂入りは世界で7か所のみ。クレラーミュラー、バーンズコレクション、シカゴ美術館、コートールド、豊島美術館、地中美術館、金沢21世紀美術館。
ほかにもあったと思うが、忘れた。
開館と同時に入場したのはおいらのほかにもう1人の外国人(当社比)がいたが、彼は階下のコレクション展へと足を進めていく。
よって《Les Nympheas de Claude Monet》、つまり「睡蓮の部屋」へはおいら独りきり。
正直な感想をいうと、地中美術館→オランジュリーの廻り方で良かったと感じた。
地中美術館には、ほかにも観るべきインスタレーションがあるのでレコメンドには変化ないが、睡蓮の美しさはオランジュリーが圧倒的。
両館とも自然光を活かした展示室で、真ん中の楕円形ベンチで至福の時間を過ごす。
ぽつりぽつりと鑑賞客が入ってくる。当たり前である。完全貸切ではないのだから。
1つ目の部屋、1枚目から4枚目の睡蓮から、奥の部屋へ5枚目から8枚目の睡蓮に引き込まれよう。
展示ホールにはピアノが置かれ、きっと演奏会なども開催されるのだろう。
来てよかった。
ふと脳裏に、もう一度、地中美術館へ向かうおいらが現われた。
蛇足になるが、京都にある大山崎山荘美術館でも安藤忠雄設計の《地中の宝石箱》でモネ『睡蓮』の連作展示を行っているが、ここの展示方法には愛がない。
立ち直れ、サントリー。グラスの底に愛を持て
睡蓮の部屋に中国人たちがやってきて、毎度おなじみ”作品前に立ち尽くし記念撮影”が始まった。スポットクラッシャーたちの存在は、インフルエンザのように強敵だが、場所を移して常設展に回ればそんなシーンも見ないで済む。
見事なコレクション群を、数人足らずのマナーフルな鑑賞客とともに。
ここで出逢ったユトリロの情景に、翌日出会うことになる。
マリーローランサンさんの美しさに、足を止めてため息をつく。
全裸で抱き合うピカソと、マチスやルノワール。
ルソーの描く、ずんぐりお嬢さん。おっさん型のこけしを持っているが、趣味が悪い。
オランジュリーの外に出ると、デュビュッフェの作るガンダムみたいなやつ。
箱根の森か。
オランジュリーのモネに痺れながら、この日、1月24日の美術館サドンデス巡りがスタートした。それは、また別の日記。
■万里の長城の「新築」は禁止 中国政府が方針
(朝日新聞デジタル - 01月26日 13:42)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5472466
ログインしてコメントを確認・投稿する