神奈川県平塚市。
我が街・川崎市から微妙な距離でそれほど縁がない。
平塚競輪には1度きりだし、渋滞が苦手なので湘南沿いの国道1号線や134号線を走ることが少ない。
短冊よりも観客の数が多い七夕など、その混雑ぶりにまったく興味が湧かず、平塚市美術館も過去に1度だけ。
その平塚に奈良美智が来ているという。
否、奈良美智本人ではなくて、あのふてくされ少女だ。
否、ふれくされ少女本人が来たって、どうせふてくされているので迷惑千万。
少女はどうであろうと笑顔がいい。
で、結局、何がきているのやら。確かめるしかない。
快晴の日曜日、ドライブがてら高速乗ってやってきた
カーステレオからは最近、とみに嵌っている遊佐未森のハイトーンボイス。
奇跡的においらと同年代のアーチスト。
あまりにもオクターブが高いので、あまた居る(当社調べ)我が女子たちも誰ひとりカラオケで選ばない。
だからこそ、ラジオから流れてくるハッピーボイスに今さら痺れているおいらがいる。
結果的にこの日、黒マーチには遊佐未森だけが流れていた
渋滞などおいらの辞書にあるはずもなく、1時間も数えないうちに到着する。
まずは、地元鎮守の《平塚八幡宮》へご参拝。
大きな石鳥居をくぐると、太鼓橋を備えた八幡池。
水は濁ってあれだが、鯉とアヒルと親子亀が可愛い。
ご朱印には《鎮地大神》。地震を鎮める神さまらしいが、平塚は地震多発地区なのかしら
八幡宮の駐車場に「八幡山の洋館へ行かれる方は、神社の駐車場に停めないでください」と書いてあるぐらいだから、参拝しないで洋館へ行く人がいるのだろう。罰当たりめ。
おいらときたら、当然のごとく参拝してからの「八幡山の洋館」(旧横浜ゴム平塚製造所記念館)へ向かう。黒マーチは駐車場でお留守番。
平塚の名所(当社調べ)「八幡山の洋館」。
いつものように優しい管理人さんが出迎えて、洋館の歴史や内装、部屋一つ一つに解説を加えてくれる。
小さな美術館に行った時もそうなんだけど、ほぼ毎回、こんな感じでキュレーターやディレクターが付き合ってくれるのだ。ほんとにありがたいことだ。
そういえば、この日ランチしたラーメン屋でも、スタンプを4個も余計に押してくれた。
皆さん、ありがとう。
海軍所管の爆薬工場があったお陰で大空襲を受けた平塚。
復興のために七夕祭りが華やかに開催され、競輪場が早期に開設された。
知る由もなかった洋館の成り立ちを、こうして日記に記されるまで知ることができた。
一期一会に感謝。
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平塚市美術館。
外庭や回廊に、常設の彫刻やインスタレーション。
観覧できる展覧会は2つ。
『岡村桂三郎展〜異境へ』
まさに現代アートの境地。
まるで黒塀が迷路のように並べられている。
彫られた龍や象や蛸が、地獄のように微笑みかける。
岡村桂三郎、誰だ。
『21世紀の美術 タグチ・アートコレクション展』
田口久。
成功した実業家の一人で、おそらく株式上場や事業で得た莫大の資産を現代アートのコレクションに振り向けている。
そういえば、サルバトール・ダリを主に集めた《諸橋近代美術館》も同様に、上場益を美術品収集に役立てていた。
『cosmic』
平塚の地で奈良美智に出会い、鳥肌を立てる。
『サイレント・ヴァイオレンス』
まだ名の知れぬ作家、あるいはあまり知ることのない南米作家の作品など、かなりチャレンジングな作品すら展示されている。
『デルフトの眺望(postcard from Nowhere)』(ヴィニック・ムニーズ)
念のため、本物の『デルフトの眺望』を隣につけておいたが、ムニーズさんたら、ポストカードをちぎってフェルメールの名作に近づけた。
お気に入りのひとつがこれ。
ヨーコ・オノ、つまり、ジョン・レノン夫人の作品。
左が『Eternal time』、右が『Play it by trust』。
『Play it by trust』つまり、「信頼して駒を進めよ」は、どちらも白色のチェスの駒でプレイをするということ。
最初のころは迷わないだろうが、手が進むにつれて、どちらも白い駒が動くためどれが自らの駒なのかわからなくなる。
そうであっても「信頼して」ゲームを続けるというメタファー。
作品名と作品から深い深い人間観が伝わってきた。
お友だちお勧めの1曲。
だから、ぼくはミュージカルが好きなんだ。

ロシア美術館の有名絵画、ウォッカ飲んだ男が棒で損壊
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=5130155
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