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2018年04月22日21:35

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花嫁の父 1st

花嫁の父となる日がやってきた。
バージンロードを娘と歩くなんて映画のワンシーンみたいなことを演じるわけだし、半ば立候補的な形で親族代表挨拶を引き受ける。
それなりに大役を仰せつかっているようだが、娘たちはすでに6か月前に入籍し、家を出て新しい家庭で過ごしている。
祝宴披露、あるいは通過儀礼。
それならば、いつものように思い切り楽しませて、楽しもう。

前夜、ようやくキーボードをたたいたスピーチ原稿は「親族 あいさつ」の検索で見つけたつまらないひな形。
幾つかの忌み言葉なんてのが書かれていたが、自分の気持ちから出ていく言霊に忌み言葉なんてものはない。
伝えたいことを、伝えたい言葉でスピーチすれば、その意思は誰にでも伝わるもの。
忌み言葉やら世間の常識などという桎梏にとらわれて言葉に心がこもってないから、多くの人が曲解したり、誤解したり、上げ足を取られたりするものだ。
書いてみた原稿は話したいことのヘッドラインだけ。
あとは当日に書き足していけばいい。

着慣れない(というより初めて装った)モーニングに、カッコつけの白い手袋を手に持って、いざ娘の手を引いてバージンロードを歩く。
半歩進み、足を揃えて、また半歩。
隣に従えた娘の呼吸に合わせながら、どこか遠い映像で『卒業』のワンシーンを描いている。おいらの人生、何からなにまで映画のワンシーンが投影される。
新郎の一礼を受けながら「よろしくおねがいします」と彼女を渡し、一つ目のミッションお役御免。
フォト
披露宴式場に入ると、娘が作り上げたウェルカムボード風ジオラマ。
2人の共通の趣味、キャンプをイメージしたカモナマイガーデン。
さらに、披露宴のイントロには手作りのプロフィールビデオがサカナクションのBGMに載って流される。
BRAVO!
上司や友人の祝辞に交じって、マジに上手いアコギの弾き語り男子。惚れた。

お色直し。
数か月前の衣装合わせではブルーのドレスを選んでいた娘であったが、
ひよこ「私の名前の由来から…」と、菜の花畑のようなイエロードレスに身を包み、ルノワールの可愛いエレーヌよりも美しい笑顔を振り向ける。(親バカなう)
お開きが近づき、新婦メッセージ直撃。
おいらには大事なミッションが残っている。泣いてたまるか。
その分、となりにいたワイフさんが十分にうれし涙を流してくれている。
今日の花嫁の父は、披露宴の成功にすべてのパワーを注ぐ。

親族代表あいさつ。
手にした原稿は、コピペを残した定型的なところだけ頼ることにして、あとはアドリブ上等、思いついたことを放吟三昧。
放っておけば、あと10分は話し続けられるが、今日は主役でも準主役でもない。
この辺で勘弁しておこう。
申し訳ないが、新郎祝辞のいくつかさえ奪ってしまったようだが、おいらにスピーチを頼んだ時からわかっていたことだ。
川崎オスカーにタブーはない。あきらめなさい。

式場から出てくる2人の友人たちの笑顔が、披露宴の大成功を物語っていた。
父親としてではなく、1参加者としても120点の超合格点。
一生懸命に2人で作ったハンドメイドの宴会に、花嫁の父初体験の疲れはない。
それよりも、娘の友人から「わたしの時も(スピーチを)お願いしますねハート達(複数ハート)」と言われたことが何よりもうれしい。ちなみに、おいらに社交辞令という4文字はない。
さて、合コンはいつ、どこでやろうか?

長女、優しくて友人の多い良き伴侶に恵まれた。
幸せにね。


チューリップ「夫婦の会話」はなぜすれ違う?―その謎と対策
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=77&from=diary&id=5080925
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