とても面白かった。
とても大胆なアイデアを採用して、それがちゃんとこの映画独自の面白さを支えていることに驚かされた。
例えば、主人公が超能力を得た原因、蜘蛛に噛まれたことについては、セリフだけで説明。
見せ場となるヒーロー初お披露目の活躍は、別の映画で済ませているので、軽く流す感じ。
主人公が自分の力を正しいことに使おうとする理由、ベンおじさんの死についても匂わせるだけ。
スパイダーマンの映画化が2回目のリブートになると発表された時点で「ベンおじさん、5年ぶり3回目の死亡」とジョークにされたくらいだから、その辺りの描写をすっ飛ばすのは正しいと思う。
とはいえ、今後もシリーズ化を予定している大作映画のヒーロー誕生編の脚本としては、本当に大胆だと思う。
その代りに、この映画で力が入っているのは、主人公ピーター・パーカーの青春物語だ。
早い話が、非体育会系の少年が妄想する理想の青春である。でも、それが美しい。特に主人公と親友の友情は、さりげなく美しい。笑って、ちょっと泣ける。
最近ジョン・ヒューズの再評価が高まっているようで、この映画でもジョン・ヒューズ作品からの引用がある。ただし、自分には引用箇所が分からなかった。
パワーレンジャーもピッチ・パーフェクトもジョン・ヒューズを引用しているし、その辺はお勉強のために見直す必要があるような気がしないでもないが、そもそもそんなこと知らなくてもこのスパイダーマンは十分に面白い。
むしろ、アベンジャーズ関連作品が増えて、物語も複雑化し、マーベルの共通世界観の映画に新たな客層が入りにくくなっていく中で、このスパイダーマンが新しい入口としての機能するようになっている。というか、そういう計算をして、工夫をこらしていることがすごい。マーベルの製作体制は、どこまでもすごい。
4DX版で観た感想としては、いろいろ揺れたけど、特別印象に残る演出は無かった。
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