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2017年05月26日21:08

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【2017年5月23日 三浦綾子読書会 特別講演会のご報告】PART2

【三浦綾子読書会 特別講演会のご報告】PART2
日時:5月23日(火)10時00分〜12時30分に御茶の水キリストの教会で開かれた三浦綾子読書会 特別講演会のご報告をさせて頂きます。

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講演2 ――「『氷点』解凍」森下辰衛氏
三浦綾子研究の第一人者が語る三浦綾子の代表作「氷点」のメッセージ
/(森下辰衛氏・三浦綾子読書会代表、三浦綾子記念文学館特別研究員、著書「『氷点』解凍」)
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人生の中でガーンとなる・・・それが氷点です。
氷点・・人生で時々あります。

三浦綾子にとっては敗戦後が最大の「氷点」でした。
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教科書墨塗り・・自分の人生って何だったんだろう。この世に永遠不変のものは無いのだという心境
もう何も信じないわ・・・寂しい・・・どんな顔向けが出来るだろう・・
教師を辞し、結核・カリエスを患う・・・
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ドストエフスキーの言葉
−−地獄とはもう愛せないということだ−−

<罪のもたらす結果>
(神の最初の計画)
お前たちに与えた生命をお前らしく生きてほしい
他の人達も幸せにして、自分を愛し、与えられた賜物を生かして
(私達の現実)
もう愛せない!
神の計画とは逆を向く・・・的外れな人生・・これが罪


戦後の三浦綾子の心境は暫くある種の地獄でした。
そこに前川正が幸いをもたらしてくれた
でも三浦綾子は反発する(憎たらしい人物)
それにもかかわらず前川正は命懸けで三浦綾子と関わる
その後三浦光世はわざわざ三浦綾子を見舞い
寝たきりの年上の病人の女性にプロポーズする。
これも「にもかかわらず」の愛。


氷点に登場する人物はみな神の方を見ていません。
啓造・・・人格者として尊敬されたい
夏枝・・・美人だからもっと愛されたい
村井・・・イケメンで夏枝に本気になる
陽子・・・自分だけは絶対正しい


夏枝と村井が不倫まがいの時を過ごしていた時に、ルリ子信頼していた母から拒まれた。
信じていた愛に裏切られて寂しさで死にそうになったルリ子ちゃんは佐石と不幸な出会いをして殺されてしまう。


ショックを受けた啓造が復讐の目的で殺人犯の娘を引き取ることにした。
(妻を)もう愛せない・・・
7年後に真相を知った夏枝は能面のようになり、陽子の首を締めた。その後10年の間夏枝によるいじめは執拗に続きました。

啓造も夏枝も地獄を通ります。

最後に夏枝が北原の前で陽子の秘密を暴露した時に、陽子は「自分がきよい」という足場を失ってしまい、自死を試みることになったのです。

登場人物はみな寂しさを抱えています。

寂しさとは何でしょうか?
寂しさとは、そのトンネルの向こうに愛がいて、声を出して呼んでくれているように感じます。
求める者を神は放っておきません。

三浦綾子が13歳の時に6歳の妹陽子が誤診が原因で亡くなりました。
三浦綾子は悲しくて悲しくて、幽霊ででも会いたくて、暗闇に向かって「陽子ちゃん、出ておいで〜」と声を掛けたのでした。

長じて教師となってから、不登校になった男子生徒の家におはぎを持参して「坊っちゃん、出ておいでよ」と声を掛けたそうです。

寂しさのなかにいる人達に「出ておいでよ」と綾子さんは声をかけるのです。
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