湯田温泉
怪我をした白狐が、ここの池に浸かって湯治するのを家政婦が見て、ここの温泉はもの凄い効能がある!と、温泉場にしたんだよ。と、日本全国どこにでもあるような温泉地の謂れ。
駅から公園まで、白い狐だらけである。
投宿したホテルでのパーティーが凄かった。
まずは、幻の銘酒『獺祭』飲み放題
困ったことに、ビールも酒も、自らすすんで飲むことのない下戸下戸なおいら。
特にアルコール度の高い日本酒やワインは飲める訳もなく、それでいて酔っ払うということもない。ウォッカなぞ、口をつけただけで死に至るに違いない。
自らの限度で一切飲めなくなっていて、あとは烏龍茶をすする毎日。
悪酔いした連中の面倒や、ケンカの制裁、さらには会計の処理まで、幹事役にはもってこいの男を続けてきた。
ところが、獺祭《二割三分》。
薦められるままに口をつけてみたが、これが美味い

「酒飲みは三割九分のほうが美味しく感じますが、飲めない人でも二割三分なら甘さがあって口当たりもいい

」と、地元の人の弁。
二割三分と三割九分の意味も教えてもらったのだが、どうせこのあと飲むこともなかろう、と既に忘れたなう。

「東京の友人に頼まれても手に入らない

」という、まるで山下達郎のチケットのような日本酒で、銀座ならオチョコ一杯3,000円(東京のおっさん談)の貴重品だそうだ。
結局、二割三分と三割九分をおチョコで10杯ぐらい。
豚に小判か猫に真珠のような酔狂だった。
猫に小判といえば、歓迎の舞踊がまた凄かった。
《おいらん道中》
下関市は壇ノ浦の赤間神社でも奉納されている伝統ある山口のおいらん道中が、艶やかに披露された。
入場前にMCから「このようなパーティーに出演してくれることは、非常に稀なことなので、ぜひステージで踊っている間は着席してご覧下さい」というアナウンス付きで始まった。
写真を撮ることは快く受けてくれる。
旧安達祐実のようなチビ奴は小学六年生なんだとか。
ステージの横で、ブライアン・エプスタインのように腕組みステージを見ていた遣り手ババア、否、お師匠さんと会話をしていたら、ブッフェの盛りつけに立つ観客を睨みつける。

「キーッ、あんなに司会者が立たないでくれっていったのに、ほら、舞台もみないで飯食ってる。ほらほら。おいらん道中がどれだけ貴重なのかわかっていない

」と、結構マジに怒っていた。

「感性の問題だから仕方ないんじゃないかな。この価値がわからなかったり、興味がなければ花より団子。見る方にも自由がありますからね。」と、上から目線のお師匠に意見をしてみた。

「でもね、赤間神社や棚田温泉で披露している子たちなのよ。こうやって連れてくるの、大変なんだから」
なるほど。
しばらくして、おいらが川崎から来たことをお師匠に伝えると、彼女からひと言。

「あら、川崎?明日からね、三軒茶屋へ行くんですよ。また、観てやってくださいな

」
なんじゃい、どこでも行くんかい。
さて、妖艶なおいらんを観ていたら酔いも醒めた。
これを幹事7文字で表すなら「籠釣瓶花街酔醒」。
20時30分。
ひとり二次会を断って、ホテル付きのタクシーに乗り込んで15分。
《瑠璃光寺五重塔》★5.
山口市のシンボルは、午後10時までライトアップが続く。
この時間、参観に来ていたのは、おいらの他に旅行者1組。
グリーン掛かったライトにバックの森林が見事に映える。
人生最高の五重塔に出会うことができた。素晴らしい。
タクシーの運ちゃん曰く、

「日本3名塔の1つ

」とのこと。
他の2つはどこですか、と問いかけると、

「どこだっけな。行ったことないけん、そんなん知らんわ。いま、スマホで便利なんだろ?」
通訳すると、自分で調べろよ。ってこと。
ちなみに、日本三名塔の他2基は、奈良県の法隆寺と京都府の醍醐寺。
やはり、ここの美しさは日本一だ
五重塔と寺院を駆け足で拝観参拝し、駐車場で待つタクシーに乗り込んだ。
その時間、親切にもメーターを止めてくれて待機料金は取らないという。
だからといって、ホテルに帰投したときにそれなりのチップは渡さなければならない。
これも持ちつ持たれつ。
ときわ公園のおばちゃんと、湯田温泉のタクシー運ちゃん。
とても印象のいい対応だった。ありがとう。
■知らないと恐ろしい「寝酒」のデメリット
(nikkanCare.ism - 11月06日 18:30)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=213&from=diary&id=3700278
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