
ピース又吉直樹「火花」が芥川賞 お笑いタレント初
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素晴らしい。
吉岡秀隆でさえ受賞が叶わなかった芥川賞を、処女作で一気に受賞。
サッカーではインターハイ出場経験のある又吉くん、その才能が羨ましい。
過去の日記にも書いたが、本書『火花』との出会いはワイフさんの友人への見舞い品。

「退院したら、もう読まないと思うからもらってくる」という目論見通り、一読した友人からおいらの手へと、この新刊本が渡ってきた。
ワイフさんが友人から聞いたことには、「芸人がやかんを持って走っている話ばかりで、ちっとも意味がわからなかった」という、不芳な感想。
芸人が書いた純文学≒『KAGEROU』のイメージが強く、正直期待度は低かったが、読み始めて独特の情景描写に得心し、又吉くんの文学的才能を確信した。
聞くところによると、彼の蔵書は2000冊とも、3000冊とも。この書籍量には、とっても敵わない。
題名『火花』は、劇中で主役が結成している若手お笑いコンビ“スパークス”が意味するもの。
先輩芸人との運命的な出会いは熱海の『花火』大会で、小説の結末近くにも、印象的な花火大会を描いている。
本書を読書中、何度となく題名を確認すべく、表表紙を確認した。
つまりは『火花』と『花火』のコントラストが、おそらく意識的に見事でさえもある。
ここに芥川賞受賞の報を知るにつけ、『KAGEROU』の存在は、確実に文学賞のアンチテーゼとして生きている。水嶋ヒロのレゾンデートルがここにある。
今夜、本家の玄関で「送り火」を焚き、ご先祖様を天へと返す。
もはやニュータウンとなった近隣の人たちには「迎え火」「送り火」の風習などないわけだから、玄関前で火遊びいているような我が家の風習は、珍百景に映るらしい。
7月某日、久里浜ペリー祭。
花火大会を堪能したのは何年ぶりのことだろう。
自分の記憶にある夏の花火を振り返ってみる。
中学校時代、誰かと一緒に多摩川へ行ったはずだが、手さえもつなぐことなく記憶に薄い。
高校生時代、クラスの有志で二子新地の花火大会。
終わったあとに、♀友人宅で雑魚寝のお泊まり会。だからといって、何があったわけじゃない。
ディズニーランドが苦手なので、数多くの花火を見た経験もない。
寂しかったのは10数年も前の、新潟・長岡の三尺大玉花火。
ワイフさんや娘たちを妻の郷里に返し、ひとり自家用車で7号線を西下し、関越自動車道へ入る手前。
あらかじめ買っておいた有料鑑賞席のVIP席にひとり、三尺玉やナイヤガラの華麗な花火を楽しんだ。
しかし、花火とは本来、彼女と観てからこそが華。
1人で打ち上げ花火を観ていても、クソつまらないこと、この上ない。
これがトラウマとなって、花火大会ひとり禁止令を自分に課した。30代のあの頃の想い出だ。
小山ゆうえんちで愉しんだあとの栃木県は渡良瀬川の花火大会も想い出深い。
わたらせの川岸を、ブルーの浴衣が見事に映える。

「わ〜、花火が綺麗

」

「君の方が、ずっと綺麗だよ

」
そんなセリフをあらかじめ用意しておいた。

「わ〜、花火がスゴーイ

」

「君の方が、ずっとスゴイよ

」
殴られた
さて、久里浜ペリー祭と同日に開催された花火大会。
ペリー祭催事の商店街仮装行列は、ローカル色満点で、遠く川崎の地からやってきたおいらには、立ち入ることのできない領域だった。
花火の打ち上げは19時30分。
有料指定席を仕入れて、砂浜の大混雑とは一線を画す。
遮るものが一つもなく、浦賀水道一望の絶好ポジション。
打ち上げ時間はわずか40分だったけど、ここの雰囲気が花火の質量さえ凌駕する。
まだ、夏は始まったばかり。
いつかまた、より豪勢な花火大会に行ってみたい
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