mixiユーザー(id:650777)

2014年06月26日20:12

44 view

太秦ライムライト

全国ロードショーに先駆けて、関西圏で先行上映中。梅田ブルク7でのみ、PiTaPaカードで支払いをすると1000円で鑑賞できる。

「5万回斬られた男」と呼ばれる斬られ役俳優、福本清三の初主演作。その演じるところも斬られ役俳優。なので、香美山という役名を呼ばれる度に、あれ?福本じゃなかったっけ?と思ってしまう。多分、観客みんなそう。

「レスラー」という2008年公開のアメリカ映画があった。年老いたプロレスラーが一時は引退を決意するものの、結局自分の居場所はリングの上だけだと悟り、動かぬ身体に鞭を打ってカムバックする。主演のミッキー・ロークは、役者としてもボクサーとしても落ちぶれていたことから、観客はみんな主人公のレスラーにミッキー・ローク本人の半生を重ねて見てしまう。そして、それゆえに感動は倍増するという仕掛けだった。

この映画も同じ仕掛けだ。激しい殺陣が出来なくなりつつある主人公香美山に、なんとか最後に華を持たせようと、周囲の人々が奮闘する。それを見た観客は、香美山ではなく、福本自身が大勢の人に愛される役者なのだと考えるわけだ。映画の中に「どこかで誰かが見てくれている」というセリフが何度か出てくることも、端役専門に過ぎなかった福本が注目されるようになった経緯と合わせて、観客は役と役者を同一視することになる。

時代劇の舞台裏を題材にしていることから、当然の如く時代劇の製作の機会が無くなっていく状況も描かれている。若手の役者が「どうして時代劇を守ってくれなかったんですか」と福本を責めるシーンは、さすがにそりゃねーだろうと思ったが。

最近、劇場で時代劇を観たりすると、それに関連して、時代劇製作ノウハウの伝承が途絶えてしまっていると製作者が口にするインタビューをしばしば見かける。実は、自分は時代劇というジャンルに特別な思い入れがあるわけではないのだが、同じく映画の伝統ジャンルであるミニチュア特撮の衰退を重ねて見てしまうので、やっぱり悲しい。

泣かせる映画ではあるが、それほどあざとく感じない。おそらく、クライマックスの泣かせポイントから、松方弘樹の大立ち回りというテンションが上がりまくるシーンに続くからだろう。

共演女優の山本千尋は、世界ジュニア武術選手権大会で金メダル1枚と銀メダル2枚を取った人。この人も注目ポイント。
9 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2014年06月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

最近の日記

もっと見る