TOHOシネマズなんばで鑑賞。興行的には惨敗らしいが、あまりに評判が良いのを聞いて、観に行ってきた。
・・・が、自分には毒性が強かった。
青春映画の佳作、あるいは傑作だと思う人もいるかもしれない。そういう巧みさは自分にも感じることができた。
だが、高卒で就職した理由が「大学に行っても中学・高校と同じことを繰り返すだけだろうから、いっそ働きに出たほうがマシ」というものだった自分にとっては、この映画で描かれている「何をやろうとしても、何も出来ない」連中の、それでも何かをやろうとする姿が、あまりにも目に毒なのだ。
そんな非リア充連中を見て、「何でもやれば出来るけど、何もしていない」リア充男が浮かべる涙は、多くの観客の心を打つかもしれないが、顔が良くて、彼女もいて、それでも何も打ち込める物がないと虚しさに泣く男の背中に対して、ふざけんな糞が、としか自分には言えないのだ。
登場人物のリア充ぶりを見ても辛いし、非リア充ぶりを見ても辛い。所詮フィクションだなんて自分に言い聞かせても、セリフのリアルさ、役者の達者さによって、この映画は観る者の心を揺さぶる。いや、抉る。まぁ、抉られるのは「何も出来ないし、何もしてこなかった」自分のような者だけかもしれないんだけど。
ただ、日テレ制作なので、いずれ金曜ロードショーでするであろうテレビ放映は、今から楽しみだ。色んな仕掛けを二回目の鑑賞で確認できるだろうし、実況で聞けるであろう「きっと何ものにもなれないお前たち」の阿鼻叫喚も楽しみだ。
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