ちょっと前に観た映画。面白かったけど感想書いてなかったので覚書程度に。
吸血鬼と人類の数が逆転した近未来。かつて人間だった吸血鬼たちは、現在の人間社会とそう変わらない仕組みを作り上げている。
田舎に隠れ住む人間たちは、吸血鬼によって捕らえられると血液を採取するための家畜にされる。だが、人類はすでに絶滅寸前であり、それはつまり吸血鬼社会が深刻な食料問題に見舞われているということでもある。飢えた吸血鬼が自分の、あるいは同属の血を吸うと副作用として退行し理性を失う。そうした凶暴化吸血鬼が増えていることもまた、重大な社会問題となっている。
吸血鬼社会にも貧富の格差があったり、コーヒースタンドの血液含有率が減ったことで暴動が起こったり、吸血鬼が昼間やむなく外出する際に乗る外部カメラ付自動車で窓に穴が開いて陽が差し込むサスペンスシーンがあったり、いろいろと面白いアイデアがこれでもかとテンコ盛りになっている。
アイデアを盛り込み過ぎて、分かり易いストーリーとか共感できる登場人物とか、一般受けに必要なところが弱いのは、これがハリウッドデビューの新人兄弟監督だからだろう。ホラーというより地味なSF物が好きな人にとっては、ちょっとした拾い物的に小品良作。
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