世界中で絶賛された2008年のスウェーデン映画が満を持して日本上陸。
主人公は、いじめられっ子の少年オスカー。マンションの隣の部屋に越してきたエリと出会い、次第にエリに惹かれていく。しかしエリの正体は、姿は12歳のままでありながらもう何年もの間生きてきた吸血鬼だったことを知る。
劇中で、傷付いたエリの着替えをオスカーが見てしまうというシーンがある。いわゆるラッキースケベ・イベントであるが、スクリーン上ではエリの下半身のアップには逆三角形のボカシ(シネカリグラフのようにフィルムを削って白くするタイプ)が重ねられる。
まぁ、いまどきの映画なら仕方がないんだろうが、無粋なもんだよなぁ。昔は毛の一本でも許さなかった映倫が、今では毛がないとまったく見せないってのもおかしなもんだ。映像的には興醒めとはいえ、ボカシの下が映画の本質ではないし、後で輸入DVDで確認しようとまでは思わないさ。いや、あそこを見たいとか見たくないとかじゃなくて、金を払って劇場で観てる映画だってのに、カットとかあったら悔しいじゃないの。それだけのこと。
とか思ってたら、東京では既に数週間前に公開されており、2chの映画スレでボカシ論争&タイトル詐欺論争になっていた。どういうことかというと、甘いボーイ・ミーツ・ガール・ストーリーの中のイベントとしての着替え見ちゃったシーンではなく、本来そこには去勢されたらしき傷跡が見られるという衝撃的なシーンだったというのだ。それをボカシで隠したら、単なるエロシーンに早変わり。おいおい、結構映画の本質に関わる部分が台無しじゃないか。というか、去勢されたヴァンパイアってことは、タイトルの少女ってのがミスリードどころか嘘にならね?200歳って年齢も劇中どこにも出てこなかったし。
実際、観終わった直後は腹が痛くてトイレ行きてぇとしか頭になくて、まぁまぁ面白かった方かな程度の感想であったものの、後から得た周辺情報を含めて思い返すと、やっぱこれ相当面白い映画だったんじゃないかなぁとまで考えてしまう。それでいて、結構重要な情報がボカシひとつで台無しになっている辺りについては日本で観る限りどうしようもないんだろうなぁ。もったいない。
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