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《山口神社》
長崎北部の山あい
二度と来ることはないだろうと思い、寄り道した小さな村の神社。
宮司さん不在でいただけなかった御朱印を、この時ばかりは「世知原という地に行った記録を残したい」という感情が膨れ上がり、帰宅後に筆を取って神社に文を送る。
返信用封筒と「ダメなら奉納いたします」というメモを託した御朱印代を添えて。
すでに20日間が経ち、あきらめ、そして忘却。
ところが、今夜、レターケースに大きな封筒と見慣れた揮毫の住所氏名。
そりゃそうだ、返信用封筒は自署しているのだから。
封筒の裏面に書かれた差出人の墨書きが見事すぎる
これは御朱印を期待しないわけにはいかない。←期待した
御朱印の揮毫どころではない。
添えられた和紙の手紙。
昨年9月に着任したばかりという宮司さんの自筆による返信文。
これだから《筆まめ》はやめられない。←やめない。
昔からの習慣だった。
御礼状や挨拶状は自筆を尽くしている。
やがて、受け取った方から心のこもったお返しが送られてくる。
デジタルでは与えてもらえない感動。伝わってくるぬくもり。
気持ちのいいものだ。誰かに見せてあげたくて

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