8/20(水)〜21(木)と1泊の松本旅行を計画した。
OMFセイジ・オザワ松本フェスティバルでオペラを観るのが主目的だった。
素晴らしいオペラだった。それについてはまたレポートする。
翌日は松本市内を散策。
ここ迄は順調だったが、浜松に帰ってきたのは予定から1日遅れ、8/22(金)になってしまった。
まず今回の旅の行程、その概要を書いておく。
◆8/20(水)
8:51 浜松発 新幹線こだま。
10:00 名古屋発 特急しなの。
12:04 松本着。
12:30「榑木野」で昼食 舞茸天ざるそば/くるみだれ。
13:30 本町のホテルTチェックイン。
14:00 国宝「旧開智学校」見学。
15:00 老舗の菓子舗「開運堂」内「Kissa千豆」にてかき氷宇治しるこ。
17:00 まつもと市民芸術館にてオペラ《夏の夜の夢》(ブリテン)鑑賞。
21:00 駅前「萬来」にて夕食 馬刺しなど。
心地好く充足した1日目終了。
◆8/21(木)
10:00 ホテルチェックアウト。
本町通りより市内各地散策。
11:00 松本城見学。
13:30 中町通り「おきな堂」にてロースカツカレー 。
14:40 松本市立博物館 特別展「地獄の入り口」。
16:00 ホテルTに預けた荷物の受け取り。
17:00 松本駅で土産物など買う。
ここ迄は至極く順調。
17:52 松本発特急しなのにて帰途に就く予定だったが、表示板に「大雨のため運行停止」と。松本は快晴なのだが。雨は何処か?岐阜県南部か愛知県北部か、よく分からない。
その後の特急しなのも運行停止ないし大幅遅延となっていて、駅は大混雑。駅員に訊いても復旧見通しはクエスチョン。
松本駅で遅延の特急を待つか、長野へ中央本線を北上し長野新幹線にて東京経由で帰るか、松本にもう1泊するか、など情報不足の中で検討。
中津川から快速に乗り換えられるとの不詳情報もあり、エイヤッで18:30頃ローカル線各駅停車の中央本線に乗る事とした。
特急が止まっているのに快速は走っているというのも、首を傾げる思いが頭にもたげたが。
乗っているローカル線にも次第に遅れが出始め、中津川で乗り換えできたのは結局各停の鈍行だった。
21:00頃か、岐阜県下の瑞浪駅で電車ストップ。
原因は、「大雨」から「落石」に変化。但しそれも明確でなく、落石情報でシステムに通行止めのサインが出ているため確認をおこなっている、みたいな。
21:30頃1駅進み、多治見駅でまたストップ。
同乗する客の表情がだんだん険しくなる。乗り換えの路線は存在しない。
落石情報のサインは岐阜県下の土岐市と愛知県下の高蔵寺の間、との車内アナウンスが流れる。
だが、いつ迄経っても「サインが出ている」との表現で、「落石があった」とは言わないのが変だ。
23:00頃だったか、あまりに情報が粗末なままなので、ホーム最後尾にいた乗車員に訊くと、今もって「落石は確認できていない」、「システム上の問題」だとの返答。呆気にとられる。
ただずっと止まって待っているだけでなく、電車が稼働している駅迄ピストン輸送するとか、タクシー代を出すとか手を打って欲しいと問うが、埒が明かない。ここで電車を降りるのも、タクシーを使うのも乗客の判断だ、と。
しばらくして、別のホームから名古屋行の臨時便を出すとのアナウンスがあり、乗客達は急いで電車を降り、別ホームへ走る。
だが、やってきたのは反対方向の「中津川行」との表示の電車で、改札員に質すと、名古屋行とは言っていない中津川行だと言い張るので、周囲の人達も皆呆れる。
白板に「ICカードで改札を出る事ができます」とあるので確認すると、ここ迄の乗車料金は発生します、事故の場合でも原則ですとの返答で、呆れるを通り越す。
◆8/22(金)
24:00過ぎ、未確定のまま放置する事はできないとJRが判断したのか、この電車は今日は動かない事となった、解決する迄当駅に停車するとのアナウンス。車中泊である。但し、明朝動くかどうかは分からないまま。
こんな所で今からホテルが見つかるとも思えない、タクシーがつかまえられるかどうかも分からない、代金も自前、だが駅を出ていく乗客もいる。勿論、皆が皆遠方からやって来た松本観光の帰りという訳ではない。偶然この電車に乗り合わせたそれぞれの事情があったのだろう。人は毎日毎日新たな経験を重ねていく、それが正しい対応だったのかどうか、誰も先んじて知り得ない。
しばらくして、乗車員らが水とささやかな食料、毛布を持ってきた。
出入口のドアは半分開いているが、毛布を被ってもエアコンが寒い。ホームに出ると暑い。
座席に横になる人達。
私は殆ど寝られず、4:00頃だったか、乗務員がホームを歩いていくので追いかけて訊いた、何か進展はありましたか?
落石自体はなかった事が確認できました、5:25に出発します、名古屋には6:00過ぎに到着します、との返答。
ナビをチェックすると、これなら、6:20名古屋発のひかりに乗れると推測された。
もう一人別の駅員に尋ねると、落石チェックと運行のシステムについて詳しく教えてくれた。
今回、雨の中、一帯を操作したが落石は見つからなかった。落石でなくても、木々や蔓などによって、線路周囲を張り巡らしているコード(複数本あるらしい)は切れる事があるのだ、と。
ハード・ソフト含め改善の余地はありそうだが、見えないところで一生懸命頑張っている人もいる。
5:00 詳細は措き、発車情報のみ車内アナウンスで流された。
毛布とゴミの回収に乗務員が回ってきた。
電車は所定の多治見始発ダイヤに組み込まれるため、そのうち一般客も乗りこんできた。
5:25 予定通り出発。
6:06 名古屋着。新幹線への乗り換え改札で、日を跨いだ延着による切符の扱いについて駅員がバタバタする。
6:20発のひかりにギリギリ間に合う。
6:57 浜松着。事前購入の切符の例外処理に、改札員がEXカスターマーセンターや名古屋駅に電話をするなどして1時間程。
8:15 バスターミナルから巡回バスに乗る。
9:00頃家に着く。
貴重な経験を得た稀有な旅となった。
各駅停車の鈍行だけでなく、遅れて走りだした快速も特急も、全て中央本線上のどこかで1夜を明かした筈だ。
事故以外についてはこれから少しずつレポートしようと思う。
〈付記〉
8/23(土)中日新聞朝刊愛知県近郊版より。
下はCBCテレビ、8/22の配信ニュース。動画付きでより詳しい。
リンクをタップしてご覧下さい。
配信ニュースなので、そのうちに情報元が消去してしまうと思いますが。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ea03af7b7294836b3608fac19449df74efd12ce
記事にある、今回の事故の影響を被った人の数、「1万人」とか「1.3万人」とかは、無論私が使ったあの電車に同乗していた客の数ではない。
当日JR中央本線上でひと晩停車した電車は、松本〜名古屋間で鈍行・特急含めて5〜6本はあった。
また、運行停止でそもそも電車に乗れなかった人達も多かった筈で、そうした人達を合算した数値だろうと思う。
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