雨の西原
一足先に満開の化け桜
代々木上原から歩いて7分ほど
ようやく『VILLA COUCOU』を訪ねることができた。
前川國男、坂倉準三、吉阪隆正。ル・コルビュジエに師事した日本人建築家の3人。
『VILLA COUCOU』は吉坂隆正がアルピスト仲間である友人の私邸として1957年に建築されたもの。
2021年にオーナーが変わり、内外装のリフォームと外庭のブラッシュアップを実施。
住みやすさで重視で改装されていた内装は、できる限り1957年新築当時の「吉坂設計」に近づけた。
私邸であったこの名建築。
築60年以上を経て、取り壊しが予定されていたところ、貴重な篤志家が現われて億単位の自費をつぎ込み、個人所有として改装を実施。
ル・コルビジェの提唱する”machines a habiter”をしっかりと伝承して、”住むための彫刻”として築き上げた『VILLA COUCOU』近藤邸。
現オーナーはグランメゾンな早見シェフ
彼女がこの物件に一目惚れし、取得残存までのストーリーをテレビ番組で拝見し、一気に早見シェフファンになったことは言うまでもない。
これぞノブレス・オブリージュ。
日本を代表する女優であるからこそのできる行動で、心底尊敬に値する。
おいらが『グランメゾンパリ』の映画を、今年正月一日に鑑賞した理由は、キムタクが好きであるというだけではない。
目立たない程度に置かれたオブジェや版画作品は、すべてオーナーの趣味によるもの。
芸術にも造詣が深く、現代アートもしっかりと抑えられていた。
「名建築を公開する」
オーナーの意向で毎月3回、9の日に一般開放され、1回10人を定員として45分間の見学が許される。
選ばれた見学者の多くが建築ファンであり、早見シェフファンであり、そして美術ファンである。
笑顔に溢れるスタッフさんのホスピタリティも最高レベル。
置かれている芸術作品を次々に当てていく女性ゲストに、驚きの声をあげていたスタッフさん。たくさんの来客者との会話を愉しんでいた。
外庭をデザインしたのが杉本博司+新素材研究所。
内装はもっぱら新素材がリニューアルデザインしたようだけれど、庭については杉本博司が好きなようにいじっていたそうだ。
『アルピニス塔』
隣地はおそらくマンションが建てられるのだろうか。
クレーンが土曜日にもかかわらず荷揚げ作業をやっていた。
作業員に声を掛けてみたら、隣地に名建築があることを知らなかった。
果たして調和ができるのだろうか。少々心配である。
高級住宅街の一角。地主はどうしたって投資物件へと変えていきたいのが本心。
スタッフさんから「あと5分で〜す」と声が掛かるまで、まったく時間のことを忘れていた。たかだか20坪程度の敷地だというのに、40分にも亘って飽きることなく住宅見学をしていたことになる。
見学者全員が制限時間たっぷりと堪能。
スタッフさんから教えていただいた杉本博司揮毫の《空々てい》の銘板を最後に『VILLA COUCOU』をあとにした
鈴木京香さん、ありがとう。
■【速報】東京の桜が満開 本州で満開が発表されるのは初
(TBS NEWS DIG - 03月30日 14:10)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=8258374
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