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2025年03月01日16:48

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《落語》七代目圓楽

襲名披露をオオトリ目的でチケットを取ることがほとんどない。
この数年では春風亭柳枝、立川小春志、そして三遊亭圓楽。
すべてゲストの香盤狙いが目的。
フォト

チケットを入手したのは3か月も前のことだから、誰を目的にして買ったかを覚えていない。あとからホールにやってきたワイフさんから、
牡羊座「昇太とか志らくが出るみたい」と、ポスターに記されていた出演者の報告を受ける。
蟹座「えっ、志らくげっそり」
談志がいたころの志らくは、間違いなく自分なりにも評価をしていて高座に通っていたけれど、平成末期か令和になりコメンテーターを勤めるようになった時期から、あっさりと彼の水準は暴落し、かなり「下手くそ」なものとなってしまっていた。
一之輔、談春、志の輔。この3人を柱に、兼好や三三、そして真面目な晴の輔。
これで十分に落語を堪能できる。まさか、圓楽襲名に志らくが出るからとチケットを取っていたとは、川崎オスカーも地に落ちたバッド(下向き矢印)
フォト

しかし、開口一番を勤めた小痴楽から《口上》出演者のメンバー紹介があり、そこには志らくはもろちん、昇太の出番もない。
あとでチェックしたら、ワイフさん、初日の香盤を読んでいた。

『一目上がり』小痴楽★4.5
レアなネタが開口一番の小痴楽からクローバー
贅沢な落語会である。
会場のよみうりホールは大入り満員。年齢層が高いのがやや残念なことだった。
『加賀の千代』一之輔★5.
これもまたレアネタを持ってきた。
襲名披露はネタよりもマクラに笑う。
特に、七代目圓楽と一之輔は同年齢で落語界入りも同期生。
方や好楽の長男で誰からも愛されてきたボンボン、方や大学落研のエース出身の若ハゲ。
実力差は断然。
『宗論』兼好★5.
兼好もまたいい。とても渋い。六代目圓楽が好んで演じていた宗論。
彼の高座は安心して聞き入ることができる。
『天狗裁き』(扇遊)
大御所・扇遊が中トリを務めて、夢オチの極致噺を披露する。
ここまでの4人、贅沢すぎる香盤。

『口上』
スゥエット姿の好楽師匠が一瞬姿を見せた。
噺の巧拙よりも人柄で愛される好楽。
笑いに溢れた口上。おそらく一番いいメンバーなのである。

『寿限無』(晴の輔)★4.
喰い付きに寿限無を持ってきた晴の輔。
なぜ前座噺?と思ったが、これには彼の思いやりがあった。
それを確信したオオトリの登場。七代目。
『文七元結』(圓楽)★3.+がんばれ!
新調お囃子に乗ってやってきた彼に2階席から「待ってました」と「七代目!」のプレゼント蟹座
1階席から遅れての「七代目」は、残念ながら圓楽のマクラにかぶって尻切れトンボ。
大向うというものは、そんなに簡単に掛けられるものではない。

大ネタ、人情噺は予想していたけれど、前5人の洒落噺から一気に雰囲気を変えるのはかなり難しい。
晴の輔があっさりと寿限無でおあとを任せたのも、圓楽への気遣いという答え。

若竹で圓楽党の初期メンバーをたくさん見てきたけれど、どうやら王楽の高座デビューは若竹廃業後のこと。従って、自分が王楽を観ているとしたら、何かの落語会の開口一番でしかない。
印象にも残っていない。
口上では披露興行ならではの誉め言葉も並んでいたが、圓楽党の大名跡を継ぐにはまだまだ力不足。

古くは三木助の悲劇。
そして、小さん、三平、文楽と平成の大名跡襲名にことごとく失敗している落語会。
圓楽を大名跡とするにはかなりおこがましいが、七代目の行く末も(万が一、このレベルのままでは)華も咲かぬまま、襲名興行をピークにして雲散霧消していくだろう。
さて、どうなることやら。
もう1席だけ、どこかで聴いてみようかな。



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