《坂東札所第8番 妙法山・星谷寺》
いい名前の寺院に釣られて黒パッソのハンドルを切る。
『境内七不思議』というちっとも不思議じゃないあれに彷徨い、納経をいただいて退散。
七不思議よりも圧巻な床銀杏
黄色に染まった地面に感動しているそばから、落葉がひらひらと舞ってくる。
これは見事なものだった。
東名高速を飛ばし(←飛ばない)、母校最寄駅でもある武蔵中原の地へ舞い戻る
『宮治・昇太二人会』(エポックなかはら)
これも年末ルーティンの一つ。
師走、年の瀬の笑い納め。これまで志の輔、歌丸、一之輔とそれなりの名人が集うエポックなかはらの落語会。これもまた、いつものように満席札止め。

セットリスト

開口一番『転失気』(昇竹)
昇太10番弟子の前座さん。
まるっきり軌道を丁寧に走るかのように、一切のおかずも脱線もなく、教科書通りの転失気だった。
噺の途中で幾らでもおかずを入れられる切っ掛けがあるというのに、師匠の真面目さがそれを許さないのか。宮治のどっ外れな古典を聴いて、ますますその思いを強くした。

『時そば』(宮治)★5.
前座噺の時そばに★5.の大爆笑。お腹の皮がよじれるほど。
とにかく突き抜けている、初めて聴いたシン・時そば。
笑点の宮治は今ひとつだけれど、日曜日のラジオと高座の宮治は聴き甲斐がある。
(中入り)

『音曲』(小すみ)★6.
中入りからすでに「小すみ」のめくりがでていたが寡聞にして知らなかった。
女流落語家のひとりだろうと、呑気に構えていたけれど、高座へとやってくる姿には右手に三味線、左手に尺八。
冒頭のマクラに自身が《音曲師》であることを告げる。
冒頭に披露した『伊勢音頭』が始まると、おいらを含めて8割方の客席が姿勢を正す。
恐ろしいほどの正調で、まるでミュージカルのソリストが座布団の上で歌っているかのようだ。
”一体、何者なんだ?”
そして、”いくつなんだろう”
高座は続き、三味線を使ったマライヤ・キャリーを披露して、クライマックスには尺八を構えて笛を吹く。
高座には似合わないけれど「BRAVO!」の歓声をプレゼント。
終演したすぐにでもwikiしたい。

『壺算』(昇太)★4.5
まさかの香盤重なり。あまり褒められたものではない。
つまり、宮治が『時そば』を披露した、そのトリに同じ系統の算数もの。
噺が面白かったから、それはそれで良かったけれど、果たして『死神』と『へっつい幽霊』を同じ二人会で掛けることがあるのだろうか。
随分と舐められたものである。
昇太の良かったところはマクラの一説。
落語会入りを決意して東海大学を4年で中退。その昇太が、東海大学の特任教授を拝命したり、その勢いで復学を果たしたのがいま現在。
この10月から復学して、順調にいけば令和8年3月に卒業証書が授与される。

「おかげさまで今では年金をもらいながら、学割を使って生活をしている」というエピソードが本当に幸せそうで、とても羨ましかった。
ランチタイムは女子大生に囲まれているとか、いないとか。←いる。
自分のことを思い出した。
女子大生にはあまり縁がない大学生活だった。その代わり、大学時代には女子高生たちに囲まれていたのが生涯の自慢でもあったりする
桂小すみ。
昇太師匠からも高座でエピソードの披歴があったけれど、wikiを読んでさらに驚きを大きくした。
神奈川県立高校の圧倒的トップ・翠嵐高校を卒業し、学芸大学で中学教師の課程を進む。
在学中に国費留学でウィーンに学び、やがて音楽教師を勤めながら、ミュージカルへの道を目指していたという。
この才女がいつの間にか三味線に嵌り、目指すは御簾裏の音曲師。
しかし、どこかの師匠に「裏方よりも表に出て」と背中を押されて今に至る。
このところの演芸大会では金賞総なめの51歳。
できるなら、もう一度、しっかりとどこかのステージで聴いてみたい。
宮治・昇太の二人会ではあったけれど、この日は小すみの技量にあっさりと魅了されてきた。素晴らしい演芸の時間。ついている。
■ビデオテープ「2025年問題」第二弾…残しておきたい、それぞれの“あの時”とは?【THE TIME,】
(TBS NEWS DIG - 12月18日 07:03)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=8136761
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