建物三昧。
神宮の杜をビジネスライクに破壊してしまう連中には、ちっとも理解できない行動だけど、美しいものを目の当たりにすることで得られる至福は食欲をも凌駕する
ライト(1867-1959)の薫陶を受けた遠藤新(1889-1951)の旧甲子園ホテルの感動を引きずりながら、この2人の間に割り込んでくるレーモンド(1888-1976)の作品を日本中に訪ねていく
日本国内にたくさん作品を残してくれたレーモンド。
追っ掛けていくのは大変だけれど(←大変じゃない)、これが心地よい。
マイ・レーモンド18軒目の到達地は武蔵野市
もともとは大金持ちでごくつぶしのボンボン・赤星鉄馬(1882-1951)の屋敷。
彼の功績は、その邸宅の設計をレーモンドに依頼したことにある。
赤星がブラックバスにうつつを抜かし、やがてこの邸を手放したのちに、ノートルダム修道女会が所有。そして、修道院がシスターへの担い手不足を理由に廃院後、歴史的建造物ゆえに、武蔵野市に寄贈を果たしたのが令和3年のこと。
建築ファンにとって、とても良かったのが武蔵野市の市長が小池百合子(1952-)ではなかったこと。
武蔵野市は無償でいただいたこの大邸宅の維持補修につとめ、庭木樹木を1本も伐採することなく昭和9年に建てられたその姿を残そうと努力を行っている。
令和4年、登録有形文化財指定を取得し、令和5年から時限的に一般見学をスタートするとともに、地域住民との共生を図るべくガーデンフェアなどを開催する運びとなった。
建築ファンのみならずファミリーが芝生の庭でピクニック。
建物内部の部屋ではマルシェや地下アイドルのライブが地上で開催されていて、歴史的建造物の雰囲気は皆無。寂しくもあり、頼もしくもあり。
このような形で名匠の名作を保存していく動きは、実はそれほど多くはないが、それほど少なくもない。要はその土地の行政の在り方次第で、大切に保存されていくのか、あっさりと断捨離されるのかが決まっていく。
嗚呼、鈴木京香さん(1968-)は、今ごろ何をしているのだろう。
安倍派惨敗記念と、その主・安倍晋三(1954-2022)の追悼を兼ねて赤星邸から徒歩2分、成蹊大学へ足を踏み入れる
実は、この地ももともとは赤星家の土地。
正門で警備員(1961-)に止められることもなくすんなりと入校できたのは、スーツ姿の川オス(1963-)に成蹊大学名誉教授のオーラがあったのか、或いは、成蹊大学生程度の偏差値しかないおっさんと見透かされてしまったのか。
本棟アプローチから左手を観ると、まるで宇宙空間のようなクリスタルな建物が1つ、おいらを誘っている。
第一印象は伊藤豊雄(1941-)。しかし、伊藤作品以上に洗練されている。
《成蹊大学情報図書館》
キャンパスにそれなりの学生たちはいたけれどカレンダーは日曜日。
まさか入れるわけがないとドアを押してみたら「見学者はこちらから」の文字。
優しいね、成蹊。
図書館の中を散策して気が付いた。
旗を持って親娘連れを案内している大学生がちらほら。
どうやら、この日はオープンキャンパスデーとして、入学希望の見学者入校フリーの一日だった。相変わらず、ついている川オス。積善余慶。
最後はYahoo!をググってみると『情報図書館の設計は同校卒業生の坂茂』
そうだったのか、坂茂(1957-)。坂先生が成蹊中1年生の時に安倍晋三が成蹊高1年生。
坂茂は高校を卒業して、すぐに建築家を目指して渡米してしまったと、そういえば本人から伺ったことがある
せっかくなので、学食で遅いランチタイム。
安倍晋三カレーは売り切れだったので、林芳正ライス(通称:ハヤシライス)をオーダーした。500円也
吉祥寺から一駅で武蔵境。
西武多摩線に乗れば多摩川競艇に連れて行ってくれるけれど、この日は戸田競艇でダービーデー。当たるわけがないので、スルーしておこう。(←当たった

)
駅前に鎮座する《武蔵野プレイス》はインプラントなレコメンド
設計はおいらと同年代設計士のユニット『kw+hgアーキテクツ』(1964+1961)

両名とも長谷川逸子(1941-)に師事。
BRAVO!である。
建物の外観内観はもとより、利用している人たちの居心地の良さが笑顔に現れている。
川崎市には一つもない、ユーザーの居心地目線の公共図書館。うらやましい。
第一印象は石上純也(1974-)の黒歴史・アミュー厚木。
或いは、妹島和世(1956-)の黒歴史・豊田市生涯学習センター。
いずれも公共施設として開放されていはいるけれど、壁やら窓やらに張り紙放題で、建築物の対する配慮ゼロの物件。
しかしながら、武蔵野プレイスはとても大切に使われていることが「S級見学者」(1963-)の目からみても明らか。
美術本コーナーで蔵書を手に取って見る。読む。
スマホのない小学生時代(1969-1975)に、こんなステキな空間があったら、きっと山の缶蹴りで鬼を残したまま、さっさと図書館へと向かっていただろう。
国内図書館巡り。これで何軒目になるのやら。
ちっともやめられない。←やめない。
■東京・神宮第二球場の跡地で樹木の伐採・移植がきょう開始 「明治神宮外苑の再開発」をめぐり現場では反対の声も
(TBS NEWS DIG - 10月28日 12:26)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=8074057
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