mixiユーザー(id:8666179)

2024年08月28日19:27

56 view

さらばDIC

DIC休館のニュース。
昨日、飛び込んできた情報に大きな衝撃を受けた。
国内美術館マイベスト5にはランクインできるほどの収蔵品とロケーション。
そして国内髄一のロスコルーム。静謐の美しさペンギン

先日のクリスティーズレクチャーでも話題になっていたけれど、美術館運営のために泣く泣くマスターピースに次ぐ”セカンドピース”、”サードピース”を手放して修復費用や継続費用とする場合も多いと聞いた。
フォト
かねてから美術館の維持が困難とされていたDICが、2013年に手放したバーネット・ニューマンの最大級傑作『アンナの光』は、売却額103億円ドル袋
これで一息ついたのも束の間、所蔵していた日本画をほぼすべて売却したのが2017年。

ポーラ化粧品やブリヂストンのようにおおもとの経営が安泰で、配当金が維持できるならば公益社団の経営も盤石となる。
故に、ポーラについては今年21億円の新収蔵を入手したし、ブリヂストンも例年着実に新収蔵を加えている。
翻ってDIC。昭和時代には隆盛を誇っていた印刷需要が、デジタル化によって目に見えて減少。経営環境は厳しくも、悪くはないが良くもない。
さらにロケーションとしては集客の難しい千葉の僻地。
赤字垂れ流しの創業家コレクションを、プロパーでもない第三者が守っていけるわけもない。

DIC美術館における簿価は110億円程度と聞いている。
しかしどうだろう。
レンブラントは80億円は堅いだろうし、ロスコの7枚は100億円を軽く超えるハンマープライスが期待できよう。
300億円ならバーゲンセールで世界中からパドルが上がる。
クリスティーズが力を入れている「芸術品担保ファイナンス」で資金調達するのも一つの手段ではあるけれど対処療法でしかなく、入館者の過半が株主招待券利用では日銭も期待できまい。

これまで6度のロスコシャワーを浴びてきた。
欧米からのインバウンドが目立たないのは、心底もったいない。
東京からDICへ行くまでの道のりは、アムステルダムからクレラーミュラーへ行く道のりによく似ているペンギン
和蘭ともに魅力ある美術館であることに変わりはないというのに。

来年1月でクローズ。
おそらく同地での再開は難しい命題であろう。
静岡県では破綻したヴァンジ美術館の経営を引き取った。
千葉県立美術館が名乗りを上げて、マスターピースを持たない大高正人の館にシン・ロスコルームを設ける案だって意外と現実的ではある。

あと2回。
そののちは、目標をヒューストンに向ける。
DICを愛したものとしての矜持。



アートDIC川村記念美術館、2025年1月下旬から休館 縮小・移転検討 SNSでは「悲しい」「ショック」の声
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=7997073
12 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年08月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

最近の日記

もっと見る