小学6年生時代の放課後を思い出す。
日曜日は父親に連れられて競馬・競艇三昧だったので、平日の放課後だけがオスカー少年の自由時間。
友だちを誘って山で缶蹴り、校庭でフットボールの真似事、ボウリング場のゲームセンター…
独りぼっちか、2人程度だとルーティンは図書館通い。
県立図書館だったり市立図書館だったり。50年前もアクティブな少年だった
《石川県》
恵まれている。
当社比日本一の図書館《金沢海みらい図書館》、谷口親子の共作《金沢市立玉川図書館》、そして《石川県立図書館》
図書館へのアプローチ。
後ろからやってきた学生カップルの男子から漏れた言葉。

「やっと来れた」
刹那、視線を合わせ、あの時と同じであることを確認する。
思い切って話しかければ良かったと、今さらながらの後悔。
フランス・サヴォイ邸。東大院生の彼も、同じ言葉だった。
設計は仙田満。誰やねん。
それにしても恵まれた市民たち。
もし、ぼくの地にこのような図書館があったなら、きっと週に3日は通っている。
ほんとうに恵まれている。川崎市立図書館の無価値さは全国民の知るところ。
愛称『百万石ビブリオバウム』
メインテーマはバームクーヘン
ふと感想が漏れたその言葉が、実は正解を表していた
いつか、自分に時間が余っていたら図書館ランキングを作ってみよう。
《福井県》
プリツカー賞受賞者がまた一人、鬼籍に入っていく。
槇文彦先生、95歳。
《福井県立図書館》
幾つ目の槇作品を目にしたことになるのだろう。
代官山ヒルサイドテラス、南青山スパイラル、京都国立近代美術館、テレビ朝日本社、墨田刀剣博物館、幕張メッセ、横浜アイランドタワー…
そして彼はザハ・ハディドの国立競技場を徹底的にディスり倒した。
まるで新プリツカーの山本理顕がゴミリングの万博ディレクターをディスっているように。
槇文彦。
建築ソムリエによると「伊東豊雄よりも上」と断言する
ニューヨークのグラウンド・ゼロ。
3000人の慰霊池から右上のタワーを眺めてみた。これが、槇作品『4WTC』
石川県立と比較するまでもないが、それでも広大な閲覧室に静謐が保たれている。
唯一残念なのは、壁や空間にノンデリカシーな注意書きやポスター群。
司書としての能力だけを持ち、美観を持たない館長のセンス。つくづくもったいない。
槇文彦先生、合掌。
(つづく)
■槇文彦さん死去、95歳=世界的建築家、文化功労者
(時事通信社 - 06月11日 21:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=7897150
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