昨年末、45年の歴史に幕を閉じた隠れ家的小料理屋『七りん』
10席あまりのカウンター席に9人が集い、女将さんの想い出話に花が咲く

「福田美蘭さんですか?」
浮世絵のパロディへの第一印象にそう訊ねたら、

「ビートたけしさんの作品よ」と、予想外のご回答。
45年の営業で得た一番の宝物がビートたけし画伯から直接贈られたこの2作品らしい。
生前の志村けんも通ってきたことのあるという地図にも載っていない小料理屋。
トイレを探して隣の店のドアを開けたら、もっともっと怪しい秘密のバーだった。
酒に縁がなく、故にこのようなスポットには全く無縁の生涯。たまにはいいか。
女将さんが好きだというクリムトの作品『期待』。
引退したら、ゆっくりと国内の美術館を観て廻りたいという。つまり tripenart
女将さんの御年を伺うほど野暮ではないけれど、45年間働き詰めだった(自称)し、山あり谷ありだったそうだから、これからの人生、しっかりと贅沢な鑑賞旅行を実現して欲しい。

「この作品はウィーンですね」

「海外はちょっと勇気がなくて行けないわ」

「豊田市美術館なら、いつでもクリムトの名作が観られますよ」
一見さんのひと言に、わざわざメモしてくれた。

「他にお薦めの場所はないの?」
なんだか嬉しい。
9人のうち、こちら側が3人、あちら側が6人。
それぞれ別々に酒を飲み(←おいらはウーロンハイの焼酎抜き)、女将さんの手料理に舌鼓を打っていた。
「前橋が…」
「M美大が…」
それぞれの話題に聞き耳を立てて、「ちょっと注目

」と、おいらがストップ号令をかける。
その後の1時間は、まるで旧知の間柄だったかのように2グループがカオスとなり、それぞれの名刺交換や自己紹介、さらには握手会・サイン会までと展開した。
6人のグループには現代アーチストが1人。カメラマンやクリエイターズファニチャーを扱う家具屋さん。

「是非、遊びに来てください

」といただいた名刺が数枚。
彼らは、おいらに「社交辞令」が通用しないことを知らないらしい。
早速訪ねたアーチストのスタジオ。
残念ながら本人は不在だったが、妻女が慌てふためいて突然の来客に歓迎を示す。
圧巻はアーチストが手掛けたというTTTの1作品。
表参道から広尾までトイレを訪ねていくのは、もはや必然だった
東京トイレットの後ろ側
TTTTTの解説によると、このネオンサインは地球上の人口と同じ79億通りのデザインを映し出しているらしい。
つまり、この瞬間のサイネージは多分、二度と観られない象形。
おじいさんが杖を突いてサイネージを眺めている。

「よくここに来られるんですか?」

「1日2,3回は来て眺めているよ

」
なんか、とってもいい。
冬の屋外。寒いはずなのにとっても暖かい、心地の良い場所だった。
広尾には建築ファンにとってあと2ヶ所、”行くべき場所”がある
日没となり1ヶ所はお勧めできないということでキャンセルしたが、ここは大丈夫。
《ENOTECA本社》
酒が飲めないのでほとんど用なしのショップ。
さて、そこは口から出まかせのおいら。
ショップのお姉ちゃんに「美味しいジャスミンティーはありませんか」と、店内に入って、結局は谷口吉生の名建築をガイド付き・中庭開放でご案内いただいた。
いつもながら、このホスピタリティがステキなんだ
■ポリ袋と新聞2つでできる「簡易トイレ」の作り方 水洗トイレが使えないときの対処法
(Sirabee - 01月02日 16:40)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=202&from=diary&id=7697184
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