文化の日。
同級生たちとのランチ会に《日本画画伯を招待してスケッチ大会》という自爆的なプランを用意した。なぜなら、言い出しっぺ本人(←おいら)の絵心ときたら、「それを見たものは悪い夢にうなされる」という都市伝説すらあるぐらいなのだから。
『フリスビーを咥える犬

』(2021:川崎オスカー)
スケッチの舞台に選んだのが、かつて画伯が学生たちを連れてその場所に選んだとされる《旧岩崎邸庭園》
おいらの思惑は、ただひとつ。コンドル設計の洋館をダイソーで揃えた画材を巧みに使い、見事なる風景画を描いて、同級生の熟女たちに感動を与えよう。
館内のガイドツアーが終わり、遅いランチタイムに備えてお抹茶を一服
さて、いよいよ庭園にでてレジャーシートを広げよう…と、9人の還暦+アラカンがぞろぞろと外へと出たけれど、以前はなかった境界線が天然芝を囲い、どうやら入庭禁止。
ここでのスケッチをあきらめて制限のない不忍池にロケーションをチェンジする。
その前に、画伯が手持ちの携帯用水彩画材で描いた岩崎邸小枝
わずか5秒!
これだけで熟女たちのハートを鷲掴み。自身のスケッチブックに描いてもらった同級生は、その後30分もの間、そのページを閉じられないでいた。その気持ちがよくわかる。
湯島通りを渡り、あっという間に不忍池。
不忍の地、快晴。晩夏に戻された気候の良さは、多くの人を散歩に招いていた。
ありがたいことに、無茶振り企画に合っても全員がスケッチブックと画材を準備してくれていた。
画伯のロケハンに従って、六角堂とスカイツリーが眺望できる池の端。
めいめいに腰かけて、制限時間25分のスケッチ大会がスタートした。
川崎オスカーが吐く。
否、川崎オスカー画伯(自称)。
ダイソーで買ったレジャーシートの上で、ダイソーで買ったスケッチブックを広げ、ダイソーで買ったパステル18色を左に置く。
池を見て、六角堂を見て、さらにスカイツリーを見る。
…何も手が動かない
これまで世界中、1,000に近い美術館へ通ってきた知識はなんだったのか。

「建物は一番難しいからね」と、画伯から注意を受けていたので、せめてもの風景画とパステルを手に取るも、50年振りの作画とあって、見事なまでにイメージが湧いてこない。言い出しっぺの矜持。決めた
『不忍池 ロスコ風』(2023:川崎オスカー)
ロスコに殴られる
『スワンボート赤・青』(2023:川崎オスカー)
これが一番の自信作。
池に浮かぶ無数のスワンボートをデフォルメ。
ワイフさんからは「数字の�△呂福舛�

」っていうやつだね。という、高評価を得た。
『不忍ノ漕』(2023:川崎オスカー)
それらしい荘厳なタイトルをつけたのだけれど、同級生からは「競艇だね」とひと言。
確かに、スワンボートにつけられたボートナンバーを見たら競艇か競馬のイメージで数字を重ねていた。

「コンセプチュアルアートだね。ありだよ

」
『不忍池 ロスコ風』では無言で顔をしかめていた画伯から、お褒めの言葉(自称)をいただいた。なるほど、これがコンセプチュアルアートか。気がついていなかった
さて、同級生画伯がわずか20分で描いた不忍池ノ端。
スケッチの最中には、散歩していた一般人が複数、背後に立って作画シーンを眺めていた。おいらのところには誰ひとり来なかった
上野公園・韻松亭で2時間半。ゆっくりとしたランチタイムを取って、懐かしい話に呵呵大笑のひと時。
文化の日の締めに本日入館無料の《国立西洋美術館常設展》で、画伯とともに名作を堪能した。
いつもは閑散としている常設展示室が、文化の日の無料公開を聞きつけて、多くの鑑賞者が訪れていた。
新所蔵のピカソ作品を前にして、同級生画伯にピカソの小噺を教えてあげた。
これがぼくにできる彼への御礼。
手許に白いページの残ったスケッチブックとパステルがある。
勉強してみようかな、とは思わないけれど、抽象画にチャレンジしてみようかな。

「抽象画を描ける人は基礎がしっかりしている」と、画伯に叱られるだろうか。
■日傘、半袖……全国各地で夏日 300地点で11月の最高気温を更新
(朝日新聞デジタル - 11月03日 16:29)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7622400
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