スルガ銀行の狼藉が明らかになった時点で、まことしやかに噂されてきた《クレマティスの丘》閉鎖問題。
ついに『ヴァンジ』が耐えきれず館を閉じる。
これで早々に『ビュフェ』も危なくなってきた。さて、行かなければ
銀座・ギャルリーためながで鑑賞させていただいたビュフェ
スルガの集めたコレクションは、草刈り場になっていくのだろうか
奥行美
このような情景を見るたびに、紳士時代の自分を思い起こす。
朝も早くから、今日も歌い続ける『SINGING MAN』
サンクンガーデンのシンボル。
『野又穣 Continuum 創造の語彙』(東京オペラシティギャラリー)
美術手帖のお誘いで開館前の貸切ツアー20人のうちの1人に紛れ込んだ。
野又穣を寡聞にして知らなかったが、1955年生まれの現役。女子美の教授を担っているというのだから羨ましい。女子高の教師でいいからなりたいものだ
選ばれた20人とスタッフ2人だけが閑散としたロビーに集まって、キュレーター直々の第℉ツアーがスタートする。
彼のテーマは『アンビルドの建物』
ザハ・ハディドが聞いたら泣いて喜ぶような題材だけれど、残念ながら彼女は鬼籍の人。
何度か伺ったことのある東京オペラシティギャラリー(TOG)
これも寡聞にして知らなかったけれど、このギャラリーのコレクションはすべて1人の蒐集家によって集められた作品が、TOGに寄贈されてきたもの。
その奇特な蒐集家とは、このオペラシティ広大な土地を所有していた寺田小太郎氏(1927-2018)。
造園業者だったようで、使い切れないほど入ってくる地代を美術品に変えて、共同事業としているTOGの繁栄を願って、コレクションへと貢いでいたそうだ。大したものだ。
そもそも、新宿の一等地に広大な土地を持っていたこと自体が羨ましい。
ほぼほぼ制作年代順、4つのコーナーにわけて展示されている。
例えば絵画だけでなくマケットの制作も行っていたようだ。
作品は白井晟一設計の《NOAビル》。
キュレーターの解説はひとり舞台。
作品のモティーフ。
鑑賞者に訊ねてくれれば、いくつでも正解を答えることのできたのに。
バベルの塔として描かれているのは六本木ヒルズ。
その底辺には青いテントにホームレスをイメージする格差社会のモティーフ。
どの素材も完成された建物ではない。
それどころか、すべて作家さんの脳裏で設計されたアンビルドな建物絵画。
この展覧会に合わせて描いた新作5点。
予定では10点と息巻いていたけれど、あまりにも精緻な作品につき、時間切れだったそうだ。
光り輝く珠玉の作品群。
川崎オスカーはもとより、日本国内でさえ名前の知られた作家ではなかった野又穣が、ここにきて注目作家に躍り出たのはコロナくんが切っ掛けとなったという。
コロナくんで海外渡航が難しくなった各国学芸員。
WEBでギャラリーツアーをしていたロンドンの名門ギャラリー『White Cube』が、いよいよ野又穣を専属画家に抜擢したとか、しないとか。
キュレーターさんが語っていたのだから、きっと真実だろう。覚えておこう、野又穣。
ナイトな渋谷とカタストロフな渋谷。
数頭のハチ公たちが、廃墟となった渋谷を眺めていた
キュレーターさんに感謝を伝え、

「ここで開催された田根剛展が切っ掛けとなってエストニアに行ってきた」と、鼻息荒く伝えたら、ふ〜ん。みたいに流された
貸切企画展鑑賞が11時に終了し、一般客が入ってくる。
それなりの集客となっていた。みんな、鑑賞眼が肥えている。
こちらは混雑を避けて上階へあがり、寺田コレクション。
東京現代美術館の学芸員のような目利きはないようで、ほとんどの作家が無名のまま通り過ぎている。
山本画伯に習った難波田龍起の作品。
宇都宮以来の再会かな。なんだか嬉しくなって、ランバダを踊りたくなる。
作家さんの名前は寡聞にして不知(そればっかり)だけど、印象的な作品たち。
『濤声』(小泉淳作)
『風の渡る道』(大野俊明)
舟越親子。さらに、オペラシティの1階ロビーに2体のゴームリー。
そして、寺田コレクションマイベスト
『ゴリラ』(相笠昌義)

静岡県のヴァンジ彫刻庭園美術館が閉館、「これ以上の運営継続困難」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=63&from=diary&id=7560502
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