ホックニー、ガウディ、ソール・ライター…都内の美術館がかなりの賑わいらしい。
コロナ前まではモネかゴッホを海外から持って来れば、有閑ばあさんがどっと上野にやってきたという単純なアート環境は、間違いなく路線を知的に変えて、知的な若者たちを迎えている。
美術館大混雑はありがたくはないけれど、若者たちとともに鑑賞できるアートの空間が嫌いではない。(←好き


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アートレビュー
『蔡國強』(新国立新美術館新)
隣接する展示室には『テート』を堪能したい観客が押し掛けているというのに、客足が今ひとつの蔡國強。
こちとら(←川オス)、横浜美術館の大爆発作品あたりから追いかけているベテラン(自称)なので、やや寂しさを想う。
展示手法は、大きなホワイトキューブ1室に作品群と蔡國強遊園地。
いつぞやのダミアン・ハースト展(★1.)のようなイメージだ。
真面目に作品群を追い掛けているのは、中国や東南アジアからやってきたインバウンドたちだけで、若者たちはインスタ蠅だけを狙って華やかなインスタレーションにスマホを向けている。
いわき市で行ってきたプロジェクト年表やパネル展示にも、それほど多くの観客を曳きつけていないようで、コストパフォーマンスの悪さを露出する。
鑑賞した理由は2つ。
蔡國強に関する1つか2つの予習。そして、テートのついで。
予習の成果は、夏休みの宿題に据え置かれた
『ワールド・クラスルーム』(森美術館)
残念ながら、或いは嬉しいことに、このところの都内美術館企画展で唯一、メルカリで安売りチケットが大量放出されている展覧会。
東南アジアに傾注しつつある森美術館のコレクションが中心なので、確かに人気のなさは否めない。
それでも『STARS展』で、そのコレクションの実力を見せつけたように、日本を代表する現代作家作品は、繰り返しの展示となっても魅力は高い。
そして、この日、ナイトレビューの閑散期を狙ってわざわざやってきたトリガーは…
《算数》のコーナー。
見慣れた青いネオンナンバーが見えてきた
ワクワク感が止まらない。
『加速・夢・まぼろし』(マリオ・メルツ/1972-1998)
バイクのマフラーからほとばしるように放出された「1・1・2・3・5・8・13・・・」。
かつて投資家(自称)だったおいらは、その数列が何かを知っている。
そして、その数列を昨年夏、マイ・ワールドベストクラスのミュージアム《Dia:Beacon》で鑑賞したことを、鮮明な記憶として残している
また、行きたいなぁ。
キャプションを観てみると、所蔵はMOT
現在はホックニーで騒がしいが、森美術館から戻ったら、またゆっくりとフィボナッチを追い掛けてみようかな。
チャッキーもケバケバちゃんも、そして小林くんも避けて通ったナフタリン。
宮永愛子作品は常に生きている。
ミスタードーナツが森の中で彷徨っている。
いつの日か、このフレンチクルーラーが朽ち果てるまで。それがこの映像作品。
何のことはない油彩画。
やがて、展示室が暗転し、こんなことになる。
かなりチャレンジングな展覧会。かなり快適な環境での鑑賞となった。
それでも、奈良美智や杉本博司、宮島達男、李禹煥…大切な人たちの作品に出会うことができた。
『New Born 荒井良二 いつもしらないところへたびするきぶんだった』(横須賀美術館)
あてもなく、企画展の詳細すら調べずに、ふと美術館に出掛けたくなることがある。
ここへのトリガーは、山本理顕が作り上げた絶好の環境と、外れのない常設展。
ぼくの黒パッソの前を走っていた3台が立て続けに美術館駐車場へと入っていく。
いつゲリラ雷雨がやってくるとは限らない。
チケットをゲットしたら、まずはルーフトップ。これがルーティン
現役の絵本作家・荒井良二がセルフプロデュースしたアーカイブ展。
靉嘔のようなカラフルポスターに目が惹かれたが、実際はTHE絵本作家。
子どもたちや、かつて子供だったお母さんたちにぴったりの企画展のようだった。
1956年生まれとあるから67歳ぐらい?
知らない作家さんにあっても、人物史を読めば何かしら自分の記憶や歴史にヒットするものだけれど、この作家さんについては無縁のようだ。
朝ドラのイラストを手掛けているといっても、1話も観なかった『純と愛』。
山形トリエンナーレにはインスタレーションも手掛けているけれど、行ったこともない。
パブリックエキシビションが大分市や西大分市にあるようだけれど、それもまだ未見。
荒井良二。このまま記憶の彼方へと遠ざかる。
コレクション展。なぜか、こちらは写真撮影不可。
『室内』(三岸節子/1941)
その中で震えがくるほどの名作品に出会えた至福。
不思議なのはタブロー上には「1943夏」とサインしてあるのに、キャプションは「1941年作」。館長さんに尋ねてみようかとも思ったけれど、あまりにも人のいないコレクション展につき、恥ずかしいのでやめておこう
『クレーンと人』(靉嘔)
カラフルではない靉嘔。
虹のアーチストも、たまには工事現場のシーンも描くということ。
靉嘔氏。生きていれば御年92歳。(←生きている)
いま、どこで何をしているのだろう
■猛暑の相馬野馬追、熱中症などで83人救護 馬111頭は「日射病」
(朝日新聞デジタル - 08月07日 19:21)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7517824
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