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2023年04月23日10:16

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《映画》40年振りのツィゴイネル

ペンギン「今日は失敗だったね指でOK」
これがこの映画に関する唯一無二、完全なる感想だった。
フォト
時を遡ること40年。
1983年4月1日、渋谷。雨雨
聡明な彼女とともに洒落込んだ映画デートは作品名『ツィゴイネルワイゼン』。
記憶というものはいつもあやふやなもので、当時の日記を紐解くまでは、この映画を鑑賞したのは渋谷公園通りあたりに作られたテント型の仮設シアターだと思い込んでいた。
日記帳を読み、そしてこの作品について復習してみると、甚だしいほどまったくの思い違い。
『ツィゴイネルワイゼン』の公開初年は1980年であり、仮設シアターの作られた場所は芝公園、東京タワーの下。
つまり、当時、高校生時代のおいらはその評判と行列に恐れをなしたのか、公開初年度に鑑賞することなく、3年を経てから同級生のおススメに従って、デートムービーにチョイスしたという歴史。
『ツィゴイネルワイゼン』という固有名詞がすんなりと受け入れられたのは、中学生当時の音楽教師のお陰さま。当時、授業で聴かされたヴァイオリンの超絶技巧に胸を打ち、『ピチカート』という演奏用語を、この時初めて記憶した。
ちなみに、映画をおススメしてくれた同級生は、どうやらおいらとの感性がまったくの真逆であったことを、のちのちに知ることになり今に至る。
本
mixi のなかった当時、ブルーブラックの万年筆で書かれたアナログ日記は、かなり詳細にデートの様子を語っている。
例えば、彼女が『塩とたばこの博物館』前で雨に濡れた床に滑って、すっころんだこと。
映画上映前に立ち寄った喫茶a.i.u.e.o.では、BGMにキンクスの『Sleepwalker』や『Brother』が流れていたこと。
そして、そのハイクオリティなカフェ、a.i.u.e.o.では、彼女がアメリカンとチョコレートケーキ、おいらがダージリンとミックスサンドを頬張ったことコーヒー
ついでに、そのお勘定はバイト代が出たばかりの彼女のご馳走だったこと。
そして、そのプライスが1,750円だったことドル袋
フォト
場所は渋谷PARCO。
PART1の2階にあった喫茶店で、そんなアンニュイな午後を過ごし、上階へあがり《AtoZ Theatre》で、リバイバル上映された『ツィゴイネルワイゼン』にチャレンジしたようだ。

結果は前述の通り「今日は失敗だったね指でOK」の言葉がすべてを物語る。
滅多に、というよりほとんどネガティブなワードを発しない彼女からの正直なる感想。
映画が始まるやいなや、彼女がコクリコクリと船を漕ぎ、そんな姿に安心したのか大学生のおいらも熟睡への道を辿っていく。
映画ファンを自称するおいらにつき、映画を観ながら眠るのは、おそらく200本に1本もないだろう。しかし、当時のこの作品は、たぶん人生最大尺度の睡眠記録だったに違いない眠い(睡眠)
40年経った今でも、寝ている思い出しかないのだから。

2023年4月21日、渋谷、晴晴れ
フォト
042『ツィゴイネルワイゼン』★4.
40年振り2度目。
ユーロスペースのロビーには制服を着た女子高生が1人、文庫本を読みながら開場を待っている。
自分が怪しいおじさんでなければインタビューを試みたいところだけれど、理性がその行為を自重へと促した。
19歳の男女が撃沈した難解作。
蟹座「なぜ、この作品を見に来たの?」この言葉だけを伝えたかったのに。

上映時間144分、寝てなるものか。
すべては、40年前のリベンジ。
抽象画なるものをずっと見ているようだった。或いは、現代アートといえばいいのか。
感想を整理しようと枕を頭に寝ころびながら、映像シーンを思い浮かべていたら、とてもいい感じのメタファーが見つかった。村上春樹。
そう、なんとなく村上春樹の世界。
象徴的に、まるで生と死の端境に現れる鎌倉の切通しが、村上春樹の表現するパラレルワールドへの入口出口ではないか。
理解できた。
鎌倉の切通し、ちょっと出掛けてみよう。ツィゴイネルワイゼンを聴きながら。



■今年の夏はこれ飲みたい!「ミルクブリュー」ってどんなコーヒー?
(クックパッドニュース - 04月22日 08:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=195&from=diary&id=7384770
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