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2022年12月23日16:12

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《LIVE》Sinfonie Nr. 9 d-moll

年末に第九を聴く。
いつから、このルーティンが自分に備わっていたのだろう。
クラシックコンサートには中学生時代の頃はごくごくたまに、高校生時代はごくたまに。大学生となりアルバイトしてチケットが買えるようになった頃に、ようやく年始の『新世界』、年末の『第九』というルーティンが出来上がった。
生第九に行けないときは、NHK紅白で演歌の連中が幅を利かせ始める時期を狙って、教育テレビにチャンネル変更して、第4楽章だけ良いとこ取りをしていた若かりし頃。
娘たちが成長して、笑ってはいけないが定番になってからは、そんな年の瀬も姿を消した。

フォト
『炎のコバケン・第九交響曲:日本フィル』(サントリーホール)
思い出のサントリーホール。あの頃は確かに紳士だったワイングラス
そして忘れられない『第九』の想い出。
40年も前になる。
当時、とても仲の良かった同級生から「第九を唄うから聴きに来て耳」とのお誘いを受けて、仲間とともに今はなき新宿厚生年金大ホール家
きっと80人ぐらいのシロウト合唱団、アルトの1人としてシロクロドレスに身を包んだ彼女を観ていたのだろう。その時の記憶は定かではないが、当時の日記は残っている。
1週間ほどのちにやってきた年賀状には、感謝の言葉と「今年も歌うので、richな川オスくん(←おいら)は抱えきれないほどの薔薇の花束を持ってきてくれると、秘かに期待しています」と愛らしい文字チューリップ
語尾には、彼女の口癖だった「なんてね!」の照れ隠し。
自分自身のだらしなさで、2回目のアルトを聴くことはできなかったが、何度か聴いた第九の、一番の想い出。
フォト
プログラムに記されていたドイツ語の歌詞を、遠い記憶をたどるように口ずさむ。
第九とコバケンは、9月に鑑賞したドキュメンタリー『地球交響曲9番』がトリガーカチンコ
生コバケン、82歳。
タクトを振っている最中でも、息を吸い込む音やうなりがオーケストラの音響とともに聴こえてくる。
老人のように(←老人だけど)腰を90度に折りながら、ピチカートを指示したり、まるでイナバウアーのように腰を反ってオーケストラからの音響を全身に受けて、その圧を客席へと流していく。
優しさの溢れる第3楽章では、胸に手を当てて「感じているよ」と、第1バイオリンたちの囁きに安心感を贈る。

久しぶりに観ることのできたテノール・錦織健。
サントリーホールはバックスタンドに格子模様のように音大の合唱団が建ち並び、正確なコーラルを響かせる。
合唱団が「神の後光」を告げて、フルオーケストラがクライマックスを迎える。
タクトを縦横無尽に振り乱し、そしてフィナーレ。
FINISH!
両手を高く差し上げるコバケンに、会場のあちらこちらからフライングオベイション。
早いよ。まだタクトを下ろしていない。
どうせ、誰もコールしないだろうから、マナーにのっとりタクトが下ろされて、多くの拍手が聴こえてくる瞬間に『BRAVO!』を狙っていたけれど、グッドタイミングは逸した。
次にやってくるタイミングはコバケンが、パートごとにグータッチを終えた後、客席に拝礼をするときだ。
そして、その時がやってきた。
蟹座「BRAAAVO!」
長友とは一味違うブラーボがサントリーにこだました。
一体、いつまで日本国の良民たちはアーチストへの賛辞を躊躇するのだろう。
お陰でいつも堂々とソロブラボー、ソロ待ってました、ソロ音羽屋が、きっとこれからも続く。

まるで40年前に戻ったような邂逅ペンギン
今でも残る興奮。
自分にもBRAVO!



サッカー長友選手のブラボーグッズ誕生 「ブラボー!」と音声が出るキーホルダーも
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=7235966
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