10月31日、ハロウィン渋谷。
前日の梨泰院がなければ、これだけ落ち着けたものだっただろうか。
優秀な日本の警察官たちと、渋谷に集う優秀な若者たち。
酒を飲めないので、酔っ払いの心理は微塵も理解できないが、しらふの時に言えない本音とやらを酒の力で吐き捨てる人々。そして、個人では何もできないくせに、群衆になると暴れまわる人々。美しくない。なので、実は渋谷の雑踏を好きではない。
スクランブルな交差点を避けて、地下鉄を目指す。
美しい Mural Art は絹谷幸二作品。京王‐JR連絡ルートにも彼の作品を発見できる。

アートレビュー
仙台市内のスキマ時間に街なか美術館をはしご。
『森本仁平・草介・純 三代展』(島川美術館)
1年に2か月程度しか開館しないマルチビジネスで巨万の富を得た個人の私設美術館。
オーナーの姓、島川を「トーセン」と読ませての冠名は天皇賞馬・トーセンジョーダンをはじめとする有名馬主
かくして、マルチのトップはかなり儲かるようになっている。まるで統一教●のトップのように。
森本家三代の筆頭は2代目・草介の初期作品から。
写実画家として国内随一の草介。彼の作品が、写実のメッカ《ホキ美術館》設立の切っ掛けになったことは、誰もが知るところ。(←知らない)
マイベスト草介。
「ヌードが好きなのではない。美しいものが好きなのだ」という川崎オスカーの言葉が表すように、写実ヌードはモデルの息遣いさえ聴こえてくるようだ。
三代目・純は婦人画が得意らしい。
1枚に100色もの色具を使うという彼は、やや寂しいことに美術館に所蔵されている作品は極めて少なく、草介のビッグネームの背中すら見えてこない。
確かに彼のタブローを前にしても、響くものがなく「上手だね」の感想に終始する。
初代となる仁平は重厚な作品が特長だろうか。
1フロアすべてに森本家作品がずらりと並び、壮観な最上階5階の鑑賞を終える。
島川美術館の鑑賞方法は一度5階までエレベーターで上がり、4‐3‐2と合計4層の展示室を回っていく。
日本画、日本洋画、洋画とテーマが決まっていて、島川コレクションが贅沢に並べられている。
タブローのみならず、楽焼15代そろい踏みや、ガレやドームのガラス作品や佐藤忠良のブロンズまで。
ピカソの『草上の昼食』は、マネの真似。
圧倒的な島川コレクション。写真撮影不可だけど、誰もみちゃいない。
白くはない岡鹿之助『村役場』、そして香月泰男『四重奏』(1973)と『公園雪

』(1971)。シベリアのように真っ黒ではない香月泰男は美しい。
頂上にフジきゅんのいない『江之島図』は高橋由一。
鹿児島・奄美の美術館には一生行くことができないであろう田中一村の名品と、静かな外洋と磯場の荒波が同居する夭折の画家・青木繁の『海』
フロアを階下に移すと、日本画五山のうち四山を見ることができる。
五山のうち、マイベストな加山又造からは雪道や不二の美しさ。
猫の作品にあっては、蝶々を追いかける別バージョンを、秋から冬にかけて、おいら(←川オス)のリビングに見ることができる
東山ブルー。
杉山寧と平山郁夫。
さて、もう一山は誰だっけ。
島川コレクション・マイベスト3。
梅原龍三郎。またヌードかと思われようが、とにかく美しいものが好き。
渋谷の雑踏や酔っ払いが好きではないのは、美しさがないから。これを繰り返す。
鴨居玲。酔っ払いのおっさんを描いた酔っ払いの画家は、57歳にして自死。
彼の青い教会を、またいつか tripenart で出会いたい
山川賀嘉雄。一体、誰なのかは知らないが、この作品に視線が釘付けとなり何周していただろうか。マチエールまでもが美しい。『朝(はじまり)』。
結局5階から2階を花びら2回転
70分。フロントのスタッフが喜んでくれるほど長居をしていたようだ。

「やっと来ることができました

」

「次は春になりますが、コレクションは展示替えしますので、また来てください」
牛タンよりも、こちらを目当てに通ってしまいそう
『カメイコレクション展』(カメイ美術館)
青葉通りだろうか。それなりに広い道路の脇にあるカメイビル6階。
ここを目的にしなければ、誰一人としてこんな場所に美術館があるとは気が付かない。
東京でいえば、目黒駅前の久米美術館。
絵画作品は6階ワンフロア。
写真撮影はNGだけど、河北新報が取材に来ていて、バシャバシャ撮っていたので、川崎新報のフリをしてシャッターを切る。
藤島武二『岩と波(潮岬)』。
そしてモディリアーニではない三岸好太郎。
まるで模倣犯のようにパリの街並みを同じように描く。
荻須高徳と佐伯祐三。どちらがどちらだか、わからんちんちん
佐藤和可士『太陽』を見ながら、5階フロアへとダウンステア。
カメイ氏がどんな篤志家なのかは寡聞にして知らないが、どうやら世界でも指折りの「蝶々コレクター」らしい。つまり、蝶々不尽。
死んで串刺しにされた蝶々が5万頭。蝶々を「頭」で数えることを、この歳で、この仙台のビルで知る。
入館料300円がリロクラブ会員証で240円。拝観時間30分。
ローコストなりのコレクションだったけど、贅沢な時間つぶしで芸術の秋、堪能。
まだまだ未踏の美術館、日本のどこかで待っている。
■ハロウィーン本番、厳戒態勢=若者ら「安全な範囲で楽しむ」―東京・渋谷
(時事通信社 - 11月01日 07:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=7170215
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