ステージの達郎から繰り返し、繰り返し「アラ古稀」「3年振り」のワードが発せられる。
今夏から勝手にスタートした小椋佳、小田和正、高橋真梨子と続いた《高齢者シンガーLIVEロード》は、いよいよフィナーレ。神奈川県民ホールに山下達郎を迎えることになった。
コロナくん前は年中行事のひとつのように、必ずチケットが取れていたけれど、今年はどうにも調子が悪い。
イープラスだかローチケにエントリーしても、なしのつぶて。いつもの”神がかり”が通用しない。
ダメなものはあえて追っ掛けない。これが新城高校生の信条。
”もう、いいや”。諦めて、さよならを告げた夏の日。
捨てる紙あれば、拾う神あり。
チケットはpaypayとともにやってきた。

LIVEレビュー+セトリ
2019年8月以来、3年振りとなる神奈川県民ホール。
ステージは3分ほど待たせての18時33分、オープニング。

SPARKLE
ルーティンのように達郎のカッティングから SPARKLE でスタートする。
客席一斉に総立ち…と、自らも準備をしていたが、これが一切誰も立たずにロックな達郎を聴いている。横浜の人、真面目か
ただ、これはポジティブでもある。
実をいえば、おいらはコンサートはできる限り「座って聴きたい派」で、前の人が立ったら仕方なく連れて立つを実行している。疲れるのがいやなのではなく、後方席の迷惑が気になるのだよしひこ。このまま、ずっと座って穏やかに聴いていたい

あまく危険な香り

RECIPE (レシピ)

人力飛行機
今回のツアーはコロナくん休憩中に「11年振りに作った」アルバムのお披露目ツアーの要素を残している。
ただ「来年70歳」を繰り返す達郎は「ルールに囚われず、好きな曲をやる」をツアーのモットーに、ニューアルバムからは

と

、わずか2曲のチョイスとなった。
これもおいらにとってポジティブ。CDを買ってから真剣に聴いたのは3回ほど。
印象的な楽曲は乏しく、川オス評価は★3.という残念な結果。
ニューアルバムばかり聴かされる恐怖も、チケットゲットをあっさりと諦めていた要因でもある。

MUSIC BOOK

僕らの夏の夢
ここでMCが入る。ちなみに達郎のMCは、常に長い。

「カバー曲っていうのを幾つかやっていて、ここ数年のステージで一番評判のいいカバーがこれ…」
ここでピンときた。

君は天然色 [大瀧詠一]
大瀧詠一が亡くなった年のLIVEで彼はこう告げていた。

「この曲を歌う資格がある、というか、歌い継ぐのは自分の使命だと思っている」。シュガーベイブな山下達郎と『君は天然色』には、それだけの絆がある。

Paper Doll

シャンプー


おやすみ、ロージー -Angel Babyへのオマージュ-


I ONLY HAVE EYES FOR YOU
オールデイズ。3年前は確か『煙が目に染みる』だったかな。
過去の日記を紐解けば答えがわかるけど、そんなことは意味がない。
達郎が唄う前に和訳して、その曲の持つ楽しさを語っていた。
好きな曲を思う存分、ステキな声で歌えるという幸せ。そんな思いが伝わってくる。


Joy To The World
エンディングとともに、季節外れのジングルベルが流れてくる。そして、時は川オス20歳代へと戻される。


クリスマス・イブ
発表されたのは1983年、つまりちょうどハタチの頃だけど、深津絵里が岐阜羽島へ立ったのはその6年後。
つまり、この曲のイメージはおいらの新婚時期に重なっていく
【メドレー】


蒼氓〜People Get Ready [The Impressions]〜Blowin' In The Wind [Bob Dylan]〜希望という名の光〜蒼氓
このパターンはコロナくん前から変わっていない。
メインは『蒼氓』にあるから、ここで『希望という名の光』をちょっとだけ歌ってしまうと、もうあとでワンコーラス聴けないことが確定する。
『蒼氓』も好きなんだけど『希望』もたっぷりと聴きたかったな。
因みに、マイベスト山下達郎ベスト5

『クリスマスイブ』

『ずっと一緒さ』

『さよなら夏の日』
そして、第3位が『希望という名の光』
第2位に『ヘロン』が入って、マイ達郎ベストがこれ。

『ターナーの機関車』
ラジオでこの曲を聴いて、曲中に出てくるターナーの絵を観たいからとロンドンに行くトリガーとなった。
11年振りのニューアルバムを買ったのはボーナストラックで『ターナー』のアコースティックライブが入っていたから。ただそれだけの理由。
そんな曲がマイベスト。
県民ホールに集う2,400人ぐらいのファンたちは、スタンディングはもとより「タツロー」なんて声も出さない。MCとステージの隙間のサイレントな瞬間も、ただじっと達郎のボーカルを待っている。
ファン心理としては、コロナくんに罹ってしまったことのある達郎への遠慮なのかもしれない。
静かにシッティングでLIVEを聴くというのも、また乙なものである。


さよなら夏の日
『クリスマスイブ』〜『蒼氓』〜『さよなら夏の日』の3連続メガヒットチューンは、達郎ライブ唯一の泣かせる時間
小田和正なら『言葉にできない』だし、浜田省吾なら『もう一つの土曜日』。
そんな至福の時間。


BOMBER


SILENT SCREAMER
【メドレー】


LET'S DANCE BABY〜LOVELAND, ISLAND〜踊ろよ、フィッシュ〜
高気圧ガール〜ヘロン〜LET'S DANCE BABY
イントロとともに、客席にソワソワと準備が始まった。
ようやくポツリとスタンディングが現われたのを、まるで待っていたかのようにおいらも席を立つ。このブロックでは一番手に立ちやがった
だって、この曲を座って聴けるかい?
達郎によると「自分のLIVE、初めての人は約3分の1」。
つまり3分の2は、この曲に何を秘めているかを知っている。
おいらも、LIVE前にあらかじめタイミングをレクチャーされ、準備万端。
初めての人には、気が利く人からダイソーのクラッカーが渡される。

「心臓に☆」でパーン。今日もまた、タイミングがバラバラだったのは御愛嬌。
歌い終わると達郎から「よく3年、待ってくれたね」と客席にエール。空のクラッカーを手に、手を振りかえすホールの人々。3年振りなんだね。
そして、彼は習が嫌いみたい。
それに続くメドレーはヒット曲の大安売り。その中にほんの少しだけ出てきたマイ達郎第2位の『ヘロン』。
彼がライブでこの曲を歌ったのは、もう何十年も前のこと。

「ヘロンを歌うには相当の体力が必要」とまで言い切っているから、きっと、これからも10秒程度しか聴くことはない。


ハイティーン・ブギ
希望は『硝子の少年』だったけど、今年は『ハイティーン・ブギ』。
マッチの1億倍、歌が上手い。


アトムの子
選曲にコンセプトなど無用。ただ、歌いたい曲を歌う。
途中で本場の『鉄腕アトム』を挟み、県民ホールは熱狂のるつぼ。
クラッカー以降、立ちっぱなし。
そして、ようやく達郎がステージ脇に引っ込んでいく。
これを第1部というなら、2時間30分、ずっとステージに立ちっぱなしだった。
アンコールを受けて、やってきた達郎はインパンツのチェッカーシャツ。
まるで昭和のおじさん。
《EC》


パレード
10月からセットリストを変えたというデビュー2年目の若々しいシティポップ。
おそらく神奈川県民ホールで一番にスタンディングをしてやった。
LIVEを愉しむんだから、立つのが礼儀だとばかり。
そして…


Ride On Time
達郎の出世作。この曲が好きな人はきっとステキな人なんだ


いつか (SOMEDAY)
隣にいたご夫妻(らしいがわからない)がこのイントロでうなづき合う。何かいい思い出のある楽曲なのだろう。
奥さん(だと思う)が、人目もはばからず涙を拭いていた。


YOUR EYES
そして、達郎がひとり、マイクスタンドの前に直立し、アカペラを始めたらラストである。
「健康体なので引退する必要もない」と言い切っていた彼のツアーは、2023年も変わりなく全国を回っていく。ちっとも当たらないけど。
客電が点き、三々五々退場していく満足なファンたち。
時計を見ると21時30分。やっぱり3時間コースの贅沢な時間。
「直筆サイン色紙を差し上げます」というトークに釣られ、奥さんのCDを買ってみたら、渡されたのは「直筆サインコピーの色紙」。
冷静に考えれば、そりゃそうだ。
竹内まりやの直筆色紙なら、CDよりも高くメルカリできる。

昭和生まれなら分かるヤバさ 「グレムリン」のモグワイぬいぐるみを水洗いする写真に「ヒィ」「アカン増えてまう…」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=7147219
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