《Dia:BEACON》
その広さ22,000��
我が家のおよそ8倍ということになる。
《USA14》Continuing.
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予習も情報もなく、とにかく”スゴイ”を信じて駆けつけたDia:Beacon.
屋外彫刻も凄いのかと雨降りを呪ったが、実は屋外展示はたいしたものではない。
とにかく室内展示。圧倒的な室内展示。
「何がそんなにいいの」とか「どんな作家さんがあるの」とか、普通の質問が愚問に変わる。

「とにかく行ってみないと、この魅力は伝わらない」
写真を残すことで、当時の記憶を遡る。
いつまでも残しておきたい記憶。
まるで牡牛の反芻だけど、何度見ても味がある。
(John Chamberlain)
スクラップメタル。ぶっ壊れた自動車が複雑に組み合わせて置いてある。
驚いた。入室して、3部屋目か4部屋目にいきなりの日本人作家・河原温。
知っている作家さんで嬉しかった。
珍しいエスペラント語の"Today" Seriesが豊富。日本で作描された作品ということ。
1人1つの大きな部屋(展示室)が与えられている。
一体、いくつの部屋があるのかも知らないまま放浪する日本人。
雨にびしょ濡れもガンダムシフトが奏功し、4回ほどRest Roomにこもって、どうにか普段の姿を取り戻すことができた。
観たことも会ったこともない Conceptual artist たちの作品が、容赦なく現れる。
例えば Robert Ryman

「オレでも描ける」…の代表となるようなモノクローム絵画の第一人者。
この白が3色であること。そして、観ているだけで、その白が迫ってくること。
Robert Ryman の研究者が、ここDia:Beacon に居てくれたお陰さま
「週末は混むことがあるので平日がおススメ」の地球の歩き方を守って、この日は月曜日。展示室のそこかしこが貸切となるのだから、ありがたい贅沢だ。
作家名は存じないけど、1部屋1部屋、すべてに味がある。
鉄条網インスタレーション。
たまにスティーブ・マックイーンが引っ掛かっているらしい
『Shadows』(Andy Warhol)
ピッツバーグでは挨拶を控えていたけど、1室全部『Shadows』を目の当たりにしてウォーホルのグレードをあらためて感じられた。
Dorothea Rockburne の作品。
オリガミのようだ、と聴こえてきたのは空耳だろうか。
コンセプトはオリガミなのか、正解を知りたいものだ。
一度ビーコンに入り込んだら、もうここから出られない。
街はあるけれど、目的は Dia: ワンストップ。
なので、ゆっくりとミュージアムレストランでランチタイム。
アメリカに来て初めてかも知れない。ミュージアムに見知らぬ日本人を見た。
思わず声を掛ける。ごく自然に。

「日本…の方ですか?」

「はい

私はニューヨークに住んでいるんですけど、今日は日本から両親がきたので、こちらへやってきました

」
お父さんに会釈。お孫さんの面倒に罹り切りのようだったので、会話はそれで途絶えた。
もう少しミュージアムについて語りたかったけど、何よりも腹が減っていた
11時30分にここへやってきて、およそ90分が経っていた
ランチタイムを終えて、決めておいた16時の上り列車まで、たったの2時間。
22,000�屐�廻り切れるのか
Michelle Stuart、Donald Judd、Robert Smithson…誰やねん。
一体、どうやって展示されたのか。フォークリフト説 vs クレーン説が闘った。
Michael Heizer作品がもう1つ。床に穴。これは地下に入ってすぐの作品だった。
地下に光輝く一室。Dan Flavin のネオン作品
モデルさんを連れてポーズを取らせていた外国人さんたち。
鈴木その子のようなホワイトビジュアルを楽しめるかと思いきや、これは写真家の腕による。
ネオンアートがもう1人。François Morellet は名の通り、フランス人アーティスト。
もう息ができないくらいに幻想的な空間に取り残された。
ほんとうにステキなんだ。
Dia:Beaconのシンボル的なインスタレーション
鉄鋼アートは Richard Serra
ベースフロアのメザニン1室まるまるが、半円形のスティールスカルプチャ。
曰く、カンピ礼拝堂が幾つも並んでいる
洞内に入ることができる。
先に入っていた白人男性が、瞑想するかのように一点を見つめている。何分も、何分も。
自分には空調の音にしか聞こえなかった空間音は、聴く人の心持ちによって”おりんの音”にも聴こえてくるらしい。Sound of Silence...美しい。
もう、この時点で世界一のミュージアムを確信した。
約束の時間、16時が近くなってきた。
最後に寄るべき場所は決めておいた。この日、2度目の入室。
1度目に入室の時、キャプションに Gerhard Richter であることを認めていた。

「ゲハ…、あっ、リヒターだ

」
予習をしてこないから、こんなサプライズプレゼント。
竹橋でビルケナウを見てから、およそ1ヶ月。
やはり、ここにも瞑想中の白人男性がひとり。
さらには、12枚の作品、1枚1枚の裏手に入ってボルトの締め具合を確認するリヒタープロフェッサーもひとり。見事なる探求心。心からのリスペクト
4時間30分。
もう一度、時間を戻して最初から。
そのぐらい高揚した気持ちを抑え、ここに来られたことに感謝の気持ちを持ちながら、雨の止んだ館外へと歩み出よう。
Dia:BEACON
「何がそんなにいいの?」
行った人にしかわからない。そんな世界一のミュージアム。(当社比)
帰路。午前中に雨宿りしたオークツリーが、遠くから来た異邦人に詫びるかのように水を滴らせている。
夕陽に光る石畳みを、ゆったりと踏みしめながら駅へと向かう
早起きしてやってきた荘厳な街・ビーコン。
帰りの列車は、ゆっくりと睡眠をとって帰ろうか
そんな思いでプラットホームに向かってみたら、どうしたことか、溢れんばかりのヤンキーたちがホームを埋めている。
どうした、ビーコン。一体、何が起きている…
(to be con...)

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