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2022年08月15日14:18

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《映画》ホン・サンスの味わい

『戦争が廊下の奥に立ってゐた』(白泉)
終戦記念日の朝刊コラムは、それぞれに胸を打つものがある。
310万人である。
東条英機を筆頭に、A級戦犯の馬鹿野郎たちが、310万人もの無辜な人々を死に追いやった。
そんな連中が祀られている靖国に、今日も安倍ちゃんの名代を堂々気取って、高市某が好戦的な笑顔を浮かべている。
彼女のやることは、戦犯と英霊を分祀して、まっすぐな気持ちで戦争被害者への弔いを捧げる場所を作り上げること。決して、喧嘩を仕掛けるためにその立場にいるんじゃない。
『赤く蒼く黄色く黒く戦死せり』(白泉)

カチンコ映画レビュー
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100『灼熱の魂』★4.5
オリジナルは2011年。今回が初見。
中東の宗教分布や、それからもたらされる内戦について、少しは予習をしておくべきだった。とはいえ、作り手の実力だろう。そんな心配も杞憂に終わり、しっかりと観客を、ラストまで導いてくれる。

人間には(そうは思っていても)『言ってはいけないこと』『聞いてはいけないこと』があるという。ジャンバルジャンが語っていたのだから、間違いない。
この書き出しを『プアン』でも使ったが、この作品もまた、開けなければいいパンドラの箱をフルオープンして誰もが得をしない真実を暴き出す。
かくいうジャンバルジャンだって、教会内で死ぬ前にカミングアウトしやがった。
意外とみんな、墓まで持っていかないものなのか。

物語の途中で答えの見つかるポンコツミステリー(つまり、ラストにちっとも驚愕しない)なのに、ラストまで息をつかせない監督の力技。

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102『イントロダクション』★4.5
1年ぶりのホン・サンス。
データを振り返ると『正しい日 間違えた日』(2015)★4.5、『それから』(2017)★4、『逃げた女』(2020)★5.と高評価で監督の魅力を受け入れていた。

2020年作品。
なぜ満点(★5)ではないの?という問いに、即答できなかった。
「だって、結論が見えなかったから…」というエクスキューズはやや的外れ。これこそがホン・サンスの魅力なのだから。
タイトル通りの『イントロダクション』。つまり、それぞれがスタートとなって、物語がこののちも紡ぎだされていく。
幾つかのチャプターを、ジグソーパズルのように観客それぞれの思いでつなげていく。
もっとヒントが欲しかったけれど、終わってみればちょうどいい。
自分も、あんな友人でありたい。

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103『あなたの顔の前に』★4.5
ホン・サンス初心者にとっても、きっちりと共鳴する部分が見つかるようだ。
知的だからこその理解力。そんな左脳を試しているかのように。
『それから』では出版社社長だったはずの映画監督の存在が高評価の主因。
そして、助監督の心遣いも気持ちがいい。
美味しそうなトーストをちっとも手に取らなかったのは、お姉さんの腹具合を暗示していたのだろうか。ソウルにあって、まるでブルックリンのような良い景色を堪能できた。
長回しのダイアローグと、ズームイン・ズームアウトの繰り返し。
どうして、彼の作品は一夜漬けのカレーのように、1日経つと味わいが出てくるのか。
日本一好きな映画サロン・シネコヤで鑑賞したロケーションも、高評価に加担する。



■終戦77年、平和誓う=天皇陛下「深い反省」―戦没者追悼式、3年連続縮小
(時事通信社 - 08月15日 12:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=7073119

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