ふらりと山形へ
《山形美術館》
県立でも市立でもない美術館。
その設立のいきさつには様々な思惑が蠢いたようだけど、それは別の世界の話。
素晴らしい芸術に触れるだけが目的なら、そちらの世界は関係ない。
主たる目的である吉野石膏コレクション鑑賞前に前座としての企画展。
『ますむらひろし展』
旅のプランを探っている時に観た企画展のポスターが妙に脳裏に残っていた。
普段ならまず候補から外すであろうイラスト展。しかも、知らない作家さん。
ところが、奇妙で大きなネコが気になって仕方がない。答えは『アタゴオル』。
”どこかで見たことがある…”のデジャヴュ感
どこかしらジブリの雰囲気を醸し出す。
ますむらと宮崎駿の接点は見られないから、11歳年下のますむらの盗作、いな、宮崎作品に対するオマージュに違いない。
ゴッホ4連作。
ほかにも宮沢賢治の小説を題材にしたイラストなど、たっぷりと展示がされていて、当初30分ほどの予定だったのが、企画展だけで60分。まぁ、いつものことだけど
そして氏の代表連作となる『アタゴオル✕北斎』
100枚超にわたる北斎作品をパロディに作画したイラストボード。
本作品は、なぜだろう。富士山の上半分が吹き飛ばされている。
10作品ぐらいは興味深くキャプションも読んでいたけど、さすがに量が多く、過半はやや小走りに
『神奈川沖浪裏』(富岳三十六景)
ますむら作品の波濤にはタコちゅうが接触し、舟先のアタゴオルがモリで狙い撃つ。
ここでキャプションを読んで、はたと気が付いた。

「王様手帖の表紙イラストを担当…」
現在も発刊されているのかどうか、寡聞にして知らないが、昭和から平成までパチンコ屋において無料で配布されていたファン手帖。月刊。
学生時代にパチンコ屋でバイトをしていたから、このフリーペーパーが懐かしい。
それよりもなお、父に手を引いて連れて行ってもらった時代から、この王様手帖を手にして読んでいた。調べてみたら、初刊は1963年、そして2018年に廃刊とある。

「自宅に戻れば、王様手帖のバックナンバーがあるはずだ

」
そう気が付いた川オス。山形から帰って、自らのアーカイブを探ってみた。
断捨離なんてクソ喰らえ。
所蔵してあったのは2009年4月号+5月号。
そして、表紙は山形美術館で鑑賞した神奈川沖浪裏
ますうらひろしのエッセイが連載されている。
『古き良き時代のパチンコ復活に感動』(川崎オスカー)
アーカイブする資料の基準は、自分の投稿が掲載されていること。
第2回王様エンタメ大賞の準グランプリに選出され、1万円ほどいただいた名作。
あらためて読み直してみたが、グランプリ作品よりも優れていて(←当社比)、感涙さえ湧出する。
なるほど、ますむらひろしの記憶がここにあった。13年ほど昔の出来事。
国内で開催される『印象派展』に行くと、高い確率で見かける《吉野石膏所蔵》。
吉野石膏がコレクションする和洋作品の寄託先が山形美術館。
この美術館がウイッシュリスト入りしている証左。
《フランス近代絵画を旅する 第2期:印象派を超えて》
多くいた企画展の観衆は、どうやらこの展示室にはやってこない。
畢竟、貸切となりまるで海外の美術館にいるような高貴な気分。
『サン=ジェルマンの森の中で』(1882)、『テムズ河のチャリング・クロス橋』(1903)、『睡蓮』(1906)。
巡回されてどこかの美術館で観ているであろうモネ3作品にも、あらたな感動を得る。
じゃがいも時代のようなイメージが浮かぶゴッホ『雪原で薪を運ぶ人々』(1884)、
バルビゾンなのに印象的なピサロ『ルーアンのエピスリー通り、朝、雨模様』(1898)、そして全く見ず知らずの鑑賞者にガイドいただいた『工場のある町』(1905)は日曜画家・アンリ・ルソー。
あれやこれや、全部で30作品の贅沢なコレクション。お見事というほかない。
結局、山形に旅してもアート旅
(つづく)
■ミカン&サクランボを乗せる...だと? 「高知のスタンダードそうめん」があまりにも盛ってた
(Jタウンネット - 07月28日 18:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=241&from=diary&id=7051990
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