365日の1日のように誕生日を迎えることができた
来年になれば意識はしそうだけど、1つ加えた年齢をさほど気にすることもない。
きっと今、自分に対して担任という先生がいるなら、通信簿には9歳のころ(50年前)と同じように「落ち着きがない

」と書かれることだろう。そして、これもまた50年前と変わらずに「とても楽しそうに学校に来ていますね

」とも。
パワーの源頼朝は、神社寺院で頭を垂れた時に身体を突き抜ける「電流」と「神風」。
さらには、美術や建築物、映画や演劇などに、毎日毎日新たな感動を受けること。
お陰様でこの世に不満のひとつもない。
《香川3》承前
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1982674255&owner_id=8666179
《NAGARE STUDIO》★100.
本来なら休館日だったのに、メールでのお願いに快く開館をレスしてくれた。
ナビに頼り、道に迷い、10分ほどの遅刻でも、正門でおいらを待ち構えてくれたスタッフさん。

「先日訪館した鎌倉の美術館で流作品の素晴らしさに(ようやく)気が付き、背中を押されてやってきました。鎌倉ではゴム手袋をつけて、作品に触らせていただいたんです

」
神奈川県からやってきた、というワンセンテンスだけに驚かれ、ゴム手袋の話題はスルー。それもそのはずだ。

「当館の彫刻作品は素手で触っていただいても構いません

」
すでに”とんでもないところに来てしまった”と、この瞬間瞬間を夢のように思っていたが、分厚い入館ゲートが開くと、やはりそこは見たことのない日本、見たことのない要塞だった。
日本一高価な入館料をスタッフに手渡し、リーフレットをいただく。
若い青年が迎えてくれる。これから、マンツーマンで60分、館内をガイドしてくれる。
眼前に瀬戸内の凪と、そしてレンガの要塞。
当たり前のように感動に陥って、しばらくは青年の話も聞こえてこない。
豊島美術館、地中美術館、一竹美術館、中札内美術村、江之浦測候所、DIC川村美術館…自分にとってベストクラスの国内美術館との比較が始まった。
いつものようにたくさんの写真を撮る。
できるだけmixi日記に載せて、その感動を共有する。
ところが、その写真を実は見せたくないともったいぶる。
写真では絶対に伝わらない感動の情景。
丁寧なガイドのお陰で流政之という彫刻作家の魅力がどんどん膨れてきた。
先生は「曲線美」を褒めていた。
その感覚は全く正解だった。

「今ではセクハラなんて言われてしまいますけど、流先生に『どうしたらこんな曲線が出せるんですか』と聞いたら、『女性に触れることだ。女性の胸や尻。そうすれば、美しい作品が作れるんだ』と言われたんです」
ガイドを務めてくれた若者は、ご尊父が流政之の専属石工として海外にまで帯同していた信頼のおける技術屋さん。御子息も少しの期間、流政之について石工の手伝いをしたらしい。

「代表作の『防人』です。防人は海や湖の端に立って、向こうからやってくる敵から島民、日本人を守るための人。なぜ、真ん中が空洞かと聞くと、流先生は『内臓はいつか腐る。防人は永遠に国を守ってもらうのだから、腐ってはいけない。だから、内臓を取ったんだ』という意味があるそうです」

「この作品は流先生のではないのです…」
一つ一つの作品や展示品に、いくつものエピソード。
作品の写真も公開したくないし、エピソードも他言したくないほど、このNAGARE STUDIOの素晴らしさを体感して欲しい。youtubeなんかでバーチャルツアーして欲しくはない。
そして、この要塞を自らの眼で見て欲しい。
約束の1時間が10分ほど過ぎていた。

「財団が所有していますが、館のメンテナンスもバカにならず、維持費が相当掛かります。1億円ぐらいドネーションしてくださいね(笑)」目は真剣だった。

「ツアーはMAXで何人まで受け付けるんですか?」

「15人です。けど、それだけ来ると途中でグループから抜け出して、勝手に館内を廻ったりする人もでるので、できるだけ少人数がやりやすいですね」

「申し訳ない。独りきりの貸し切りで…」

「いや、嬉しかったです。よくご存じの方でしたし、とても話題が豊富ですし」
むむっ、なかなかの褒め上手。1億円寄付しておくか(←おかない)
全ルートを廻り終えると、ゲートでスタッフさんが待ち構えてくれた。

「いかがでしたか?」

「来てよかったです。実は入館料が高いので喰わず嫌いでした。先生に背中を押されて感謝しかありません。必ず再訪しますね」


「是非、お越しください」
そんなフレンドリーな対応を受けて、香川の旅はもう少し続く。
その前に讃岐うどん・とんぼに入って肉そばを喰おう
NAGARE STUDIO 2019年8月開館。
入館料5,000円
ひとつも高いとは思わなかった。自分にとって、行くべき場所のひとつだった。
(つづく)

家計簿をつけて分かった衝撃の事実 “たまの贅沢”の回数を確認してみたら月に○○回もあった話
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