美術館屋外エントランスに置かれた赤外線体温計。
「入館前に検温と消毒」と、いまだに時代遅れだけど素直に従う優しい日本人
表示は《38.0℃》
さらに、AIねえちゃんが「高温です、高温です」と、まるでバイキンがやってきたかのようにうなり出した。

「あっ、すみませ〜ん。昨日から気温を計っちゃって、ほとんどの人が38℃なんですよ〜(笑)」可愛いので笑って許す。
川崎は熱いので讃岐に冷やしぶっかけを食べに来た。
これで3回目となる四国村。今回、初めてすべての村内を巡ることができた。
気温35℃、汗だくだく。ほぼ貸切につきマスクいらず。
1976年に開村して46年目と意外と歴史が深い。
設立に関わった資料を覗いてみると、猪熊弦一郎、イサム・ノグチ、流政之と地元の錚々たる面々。
面々といえば、地元名物さぬきうどん『わら屋』が、四国村に堂々と店を構えて熱い人々を呑みこんでいく。
『おやねさん』(川添善行設計)
数年前に来た時は、こんなウェルカムセンターはなかった

「新しい…ですよね?」

「今年の4月にできたばかりです」
なるほど、瀬戸芸の開幕に合わせての全面的なリニューアル。
リニューアルによって四国村は『SHIKOKUMURAミウゼアム』と称されるようになったとか。誰も知らなかった事実。
入館料のVIPサービスを受けて、さて入山しよう。
四国の旧民家や、かずら橋、灯台なんかを持ってきて、尾島神社の隣山に展示する四国民族野外博物館。
小山のてっぺんにあったので、これまで行くことがなかった『四国村ギャラリー』も初訪館。なんで、今まで寄らなかったのか、途中下山の過去を反省。
文字通り超貸切で訪館者は川オス1人きり。
エントランスの彫刻にシャッターを押したら「撮影禁止です

」の冷たいひと言。
なんでやねん。作品は先生一押しの流政之とロダン。
「撮影禁止おばちゃん」から、縦長の展示室の回廊の仕方を解説いただいて、早々と放し飼い。注意する気力もなくなったことを確認して、シャッター押しまくり。理由のない撮影禁止には徹底的に逆らう川オスの自分勝手。
ピカソ、ルオー、そしてローランサンさん。
マイベスト2点。
誰かの裸婦画。こちらを見つめる瞳がいい
シニャックのデッサン。油彩はなかったけど、やっぱりシニャックはホッとする。
安藤忠雄設計の《四国村ギャラリー》
誰ひとり客がこないけど、水は流れ続けている。
ほぼてっぺんにあるギャラリーから、順路に従って小山を降りてウェルカムセンターへと戻っていく。
階段を上り、山道を降りてきて汗は流れたけど、緑に囲まれて清流が涼を運んできた。
心地の良い暑さを過ごすことができた。
この際、再びの観音寺。一度、行ってみたかった天空の鳥居。
ナビゲーションには通行不能の歩道が表示され、辿り着くまでの困難さはブラック企業に勤めいるかのような気分。
遍路転がしのような悪路では決してないけど、標高400mの山への道のりは行き交いが困難な一本道。
《インスタ蠅》御用達のスポットにつき、下り道にやってくるレンタカーは、運転に慣れていない女子がほとんどだった。泣き出しそうな顔でハンドルを握っている。
マスコミにこの絶景が紹介されると土日はインスタ蠅がこぞってやってくるようになったとか。当然、衝突事故も頻発したのだろう。土日は山道走行禁止。徒歩で40分登るか、シャトルタクシーで行くらしい。
鳥居をくぐるだけで鳥肌が立ちパワーが充満、そして拝殿で頭を垂れると神風が吹く。
このルーティンがおいらの神事なれど、ここ天空の鳥居にはそれを感じることはできなかった。インスタのスポットはいつもそうだ。
自分の脳内のどこかで、ブームを否定している自分がいる。一度行けばお役御免。
(つづく)
■屋外マスク、原則不要=熱中症予防で医師会も呼び掛け
(時事通信社 - 06月29日 16:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=7014642
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