『ブローニュ=シュル=メールの月光』(レイセルベルへ:1900年)
この絵の前で微動だにできなかった。鳥肌が立ち、目が潤む。
タブロー1枚にこんな感激を得られるのだから。
すでにクソコロナが蔓延し、常設展の開催すらおぼつかなくなっていた2020年11月。
西洋美術館は前庭や西門の改修をメインに、耐震工事を兼ねた1年半の長期閉館となった。そして6月4日を初日としたリニューアルオープン記念。その2日目
『自然と人のダイアローグ』(国立西洋美術館)★6.
最近、美術館のチケットはメルカリや新聞屋さんや金券ショップから入手が当たり前となっているので、定価というものをあまり知らなかった。
フライヤーを見ると「一般2,000円」
平成の時代なら1,500円ほどだったのに、美術館すら令和のスタグフレーションにちゃっかりと乗っていた。
但し、鑑賞後の感想は2,000円でも安かろう。実は招待券だったくせに
招待券には日時指定不要とあり、9時30分の開門前の行列に整列する。
15、6人目ほどに入館したけれど、宗教画やルネサンスは飛ばして、先頭にでる作戦をたくらんでいた。これなら、ゆったり見てもしばらくは貸切状態で鑑賞できる。
ところが、企画展の構成は1876年スタート。第一展示室から印象派。大混雑は確実だ。
モネ『海の習作』『波立つプールヴィルの海』『ルーアン大聖堂のファザード(朝霧)』。西洋美術館所蔵とドイツ・フォルクヴァング美術館所蔵が混在する展示ゆえ、”観たことある”と”二度と観られない”の感動が揺れ動く。
『ラーレンの通学路』(リーバーマン)と『ルーヴシエンヌの雪景色』(ピサロ)
川オスにして”刺身のツマ”と称されるピサロが、モネ『かささぎ』のような輝く雪を描いていた
今回の展示。一つの特長として同じ作家による同じモチーフの日独比較展示。
クールベ『波』。上が西美、下がフォルク。圧倒的にドイツ所蔵が荒々しく胸に響く。
ルノワールは『オリーヴの園』(独)と『風景の中の三人』(日)
そういえばゴーガン『扇を持つ娘』に THE WHO を見つけたのは、誰でもない、おいらだ。
『アクタイオンに驚くディアナ』(シャセリオ―:1840)
これはドイツ所蔵かと思いきや、西洋美術館。
何度も来ているのに、このお尻に記憶がない。
所蔵6000点余り。小出しにしているもんだから、ちっとも追いつかないわけだ。
『夕日の前に立つ女性』(フリードリヒ:1818)
今回展示されたフォルクヴァング所蔵作品の中ではシンボルアートとされている。
先生曰く「小さい

」ので、これが大きなカンバスなら松本竣介『立てる像』と並び立つというのに。
今年は『メトロポリタン美術館展』を超えるものはないと思っていたのに、あっさりと超えていった。
『メトロポリタン』は美術史を知るための育成的展覧会だったが『西美+フォルクヴァング』は美しいアートシーンへの眼福。
1日の日記じゃ語り尽くせない。
(つづく)

『い・ろ・は・す』ペットボトル13年ぶり刷新 溝なくし“ひねり”を取り入れ心地よさ向上
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