年が明けて、また1本目のスタートがやってきた。
趣味=映画鑑賞人間にとって、年間何本の映画を鑑賞するか。あるいは、できるか。
いつの間にか、こんなものが生存本能になっている。
いつまで経っても「量より質」への転換ができないのは、贅沢なのか、それともあれなのか。

映画レビュー
001『ダーク・ウォーターズ』★5.
寅年の口開けは正義の弁護士映画から。題材は、まるで『MINAMATA』
チッソは国家賠償で今でも支援が続けられているけれど、一方のデュポンにテフロン加工がなくなったとは聞いていない。
いつだったか、それなりの投資家だった頃(自称)、デュポンとダウ・ケミカルの合併を知り、「悪徳企業同士は仲良しだよな」なんて、知ったかぶりをしていた記憶がよみがえる。
上映終了後、どうしたって気になるデュポンの現在。
これからフライパンで焼かれたホットケーキを食べるのはやめておこう(←やめない)
この映画、クソコロナ報道でにぎわうテレビ朝日の番組に素直な人たちは、絶対に見てはならない。それこそ、料理すら口にできなくなる。
事実として、健康被害調査に7年もかかった背景さえも映画にぶち込んでいるから、やや冗長な点は否めない。それでも満点評価は、弁護士事務所の所長さんに捧げたい。
002『99.9』★4.5
弁護士2連チャン。
鑑賞のトリガーは歌舞伎顔の嵐ではなく、ラーメンズの人に会いたかったから。
年末の宴会で、ラーメンズ似の大学生に出会い、とても解放感ある笑いを見せてくれていた。海外留学が決まっていたのに、クソコロナで進路変更を余儀なくされていても、決してふてくされることなく、自分の道を切り開いていた。
そんな彼を、片桐の姿に重ねて鑑賞していたら、単なるアイドルドラマの延長ではなく、脚本もしっかりと練られていて、不覚にも感動した。
ラーメンズじゃないほうが、東京オリンピックでミソをつけて業界から消え去った。
時の総理大臣・ガースーは彼の行動(しかも、かなり過去の行動)を「言語道断」と放擲し、一刀両断に切り裂いた。
言語道断だらけの政治家風情に叩かれた小林を、徹底的に救いたい。映画とは全然関係ないけれど。
003『偶然と想像』★5.
本来ならば昨年中に鑑賞して、昨年のマイベスト4位か5位にいるはずの作品。
濱口監督の才能がほとばしる。
3編ともに★5.を繰り返す。
特に1本目は古川琴音だし、2本目はエロチックだし、3本目は占部房子が同級生に似ていたし。それぞれに深い伏線と回収がロジカルに敷かれている。
なんだろう、こんな感想を書いていたら、また観たくなってきた。

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