ようやく視線に『Go To』の文字を見かけるようになってきた。
これで旅に出られる。安いのは何よりの選択肢。行かない人の分も分けてほしい。
《神丹4》承前
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980825287&owner_id=8666179
丹後篠山市。なんとなく知識の片隅にはあったけど、これほどまでに「黒豆」がもてはやされているスポットとは知らなかった。
時間があれば、川越や佐原のような昭和の街並みを、食べ歩きなどして過ごすのだけれど、のぞみの時間が決まっている。つまり、時間がない。
兵庫県民にこの写真を送って「ど〜こだ」とやったら、すぐに正答が返ってきた。
レストランのモニュメントかと思いきや、不動産屋のシンボル。不思議な街だ
今回の六甲tripenart、最大の目的地《小田垣商店》。老舗黒豆屋
この総本店が、今年7月リニューアルを一部終えて評判となっている。
店に入ると、いきなりの解放感と洗練された黒豆ショップ。
設計は杉本博司。つまり、いま全神奈川県民が追いかけている世界のアーキテクチャー+アーティスト。
店内はもとより、ここのシンボルはカフェ《豆堂》
新生された建造物よりも、このカフェでオーダーされる黒豆ごはんが絶品で、土日には長い待ち時間が生まれるほどの人気なんだとか。
今日のウエィティングリストは4組。それでもショップを見たり、資料室を見たりしていたら、あっという間に呼び出しを受けて、店内に案内をされる。
担当をしてくれたスタッフの第一印象がしびれるほど心地よかった。
小沢真珠と柴咲コウの目力を足して、2で割ってから3乗したかのような、力強い大きな瞳。
但し、彼女の写真は撮っていないので、個人LINEにリクエストされても、小沢一郎のピンナップしか送れない。悪しからず。
店の奥手、おそらく一番いい場所のカウンターに案内を受けた。
入店時に交わした言葉が奏功したようだ。

「杉本さん設計の建物を見に来たんです。神奈川県から…」
カウンターにつくと、メニューを渡される前に目の前のサッシュをあけて、石庭への視界を開く。

「どうぞ、好きなだけお写真をお撮りください」
ガイドは続く。
庭に敷き詰めた白石や黒石にそれぞれ意味があること。
夏にオープンしたばかりで、まだお客様を迎えたことはないが、冬に雪が降ると、それはまた美しい樹氷が立つこと。
さらには、一度着席した神奈川県民を「こちらへどうぞ」と迎え、掛け軸の揮毫が杉本先生のものであることと、縁取りの緑の濃淡が、この地で育つ黒豆の葉をイメージしたものであることを、まるでゲストに迎えられたかのような扱いで教えてくれた。
カフェ店内はほぼ満席であるというのに、こんな望外の心遣い。
思い出したのはヘルシンキの《かもめ食堂》だった。あの時も店内満席だというのに、日本人マネージャーが仕事そっちのけで、日本からの客(←おいら)との会話が止まらない。
黒豆ごはんがあいにくSOLD OUTだったので、もう一つのレコメンド、篠山牛のローストビーフ
オーダーしてしばらくすると、小沢真珠+柴咲コウ÷2の3乗さんが「お料理を待つ間、こちらをご覧になっていてください」と、建築雑誌を持ってきてくれた。
もはやVIP
隣で黒豆スイーツを食べていたOLちゃんたちが、どこぞの著名人かとちらちら視線を送ってくる。

「日本有数のmixirだよ」と、伝えたとか、伝えてないとか。(←伝えてない)
それにしても、ほとんど仕事をしないで、神奈川県民に尽くしてくれる彼女。
叱られたりしないのだろうか。

「GA JAPANにこの物件が掲載されたのを知って、(新素材の)榊田先生は相当興奮していたんですよ

」
新素材研究所とは、杉本博司氏の描いたプロジェクトを現実化させる政策集団。そのリーダーが榊田氏。彼には本社を訪ねた時にサインをいただいているほど近しい。(当社比)
およそ40分ほど。サンドイッチと、とても香ばしい豆堂特製のコーヒーをいただいて、チェックに向かう。
レジのおねえさんに、ふと尋ねてみた。

「先ほど、ガイドをしていただいた女性スタッフはマネージャーさんとかですか?」

「はい、私どもの店長です」
なんともありがたいことだ。何一つ約束などしていないフリーな客なのに
改造の制作過程を綴ったDVDが資料室で流されている。
杉本先生はもちろん、榊田先生も建築コンセプトを語っている。
7分ほど鑑賞して、いつもは手にしないお土産をたくさん抱え、せめてもの御礼とした。
退店時に、もう一度カフェに顔を出し「店長さんによろしくお伝えください」なんて、言伝を頼んでいたら、小沢真珠×柴咲コウが気が付いて、仕事を放り投げてやってきた。
この本店は4期にわたり全面リニューアル工事を行う計画であり、いま第1期が終わったばかり。

「およそ4,5年後になると思いますけど、完成したらまた来てくださいね」
必ず行くことになるだろう。一期一会の恩とは、そういうものなのだ。

「神奈川県の小田原に、杉本さんの作った屋外美術館があるんです。ぜひ、来てくださいね

」
謝辞を込めて差し出したお誘いに、

「江之浦ですね。実はコロナがなければ行く予定だったんです。予約まで取ってあって。落ち着いたら、必ず行きますよ

」
お互い、連絡先など知りもしないのに、なんとなく、どこかの杉本建築で再会しそうな予感さえ浮かんでいた。感謝。
ちなみに店名『豆堂』は、名付け親・杉本博司いわく『マーメイド』
これを知って、松田聖子が聴こえてくる。そんな世代
旅の無事を感謝して締めに春日神社でお礼参り。
これだから、旅はやめられない。(←やめない)
■GoTo再開、1月中旬以降で調整 上限1万3千円に引き下げ検討
(朝日新聞デジタル - 11月12日 18:42)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6738317
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