かねてから神社、寺院、教会、礼拝堂と宗教の別にこだわらず、それぞれの地で祈りを捧げ、その荘厳な建築物に癒しを得て心をさらに豊かにする。
まだ踏みもみずの宗教、回教を知るために…というよりも、日本一の、いやアジア一美しいといわれるモスクへと行く機会を得た。行かないわけがない。(←行く)
まずは、いまやドラえもん駅として誇り高い登戸駅で、彼の持つ道具の中で一番いただきたい「どこでもドア」と、それほど欲しくはない「暗記パン」の証拠写真。
本当は「透明マント」を手に入れて、しずかちゃん(略)
小田急線に乗って代々木上原
これまで古賀政男博物館にしか寄ったことのない街だけど、まさか駅前にこんな立派なモスクがあったとは
《東京ジャーミー》
外装は工事中であったけど、その威容はしっかりと伝わってくる。
教会のようにwelcomeなドアを開いて、明るい館内へと踏み入れた。
レジにいた陽気なモロッコ人と挨拶をかわし、非ムスリムであることと見学主体であることを伝えておく。

「2階にモスクがありますから、ゆっくり観て行ってください

」
時々、日本語が怪しくなるが会話に不自由しない。
我が人生で2度目のモスク体験。

「コーランに触れるには wudu をしなければならない

」との教えを受けて、作法を習う。神社でいえば手水に当たるお清め。
モロッコ人のたどたどしい解説が始まった。
「手」「口」「鼻」「顔」「腕」「髪」「耳」「足」の順序でそれぞれ3回ずつ水で清めていく。
手水場にあたるのは、トイレと併設してあるホースシャワーのついた洗い場。
ここで4年ほど前の記憶が鮮明によみがえる。赤っ恥とともに。
場所はシンガポール・アラブストリートの一角にある《サルタンモスク》
観光メインだったので礼拝の作法も知らず、常夏だからとTシャツ1枚でモスク内に入り込み、脇のトイレにあったホースを見て、

「アラブの人って用を足したら、あのホースで(お尻を)洗うんだね

」と、ワイフさんと会話した記憶がある。
嗚呼、恥ずかしや。なかったことにして欲しい。
そんなことを1人で唱えながら、作法に準じて靴下を脱ぎ棄て足までのお清めを済ませて、いざ2階へと階段を上がっていく
マーベラス。感動こそ、人生最良の道程。
天井を見上げるとオペラ座のような丸天井やステンドが、イスラム教の誇りを顕示する。
見学者は3、4人ほどしかいない。
金曜になれば礼拝のために200人のムスリムがここへ訪れるという。
メッカを示すものなのか、そのレプリカ脇に置かれたコーランに近づく女性の頭には白いスカーフが巻かれて、まるで異国にやってきたかのように視界が広がった。
ありがとう、どこでもドア。
幾つかの映画と史実でイスラム教のなにがしかを知っている(つもりである)。
どうしても自分自身の信念とは折り合いがつかない「男尊女卑」の教え。
3階の礼拝所へ昇る階段は「女性専用」と記載されてあって、男性はご法度。
上段から見下ろす立ち位置で礼拝ができるのだから、女性優位と思いきやそうではない。
2階前方は男性専用で、女性は後方の1段上がった区画か、或いはこの3階へ上がって男性を後ろから見守る形を取らなければならないそうだ。
「主人以外には肌を見せてはならない」とスカーフを巻き、それでいて一夫多妻制。
いずれにしろ、宗教とは難解で複雑。おいらが単一宗教に信心することなど、全くする気がないし、できやしない。
たっぷりと見事な宗教建築を味わって、1階へと戻りレジのモロッコ人と会話を楽しんだ。
彼の夢は、

「ムスリムなら誰もがそう思うが、メッカ巡礼に行くこと

」
この悲願を成就するためには「カネ」「時間」のほかに「運」も必要なんだとか。
誰もが行けるわけではなく、毎年1度の抽選に当たらないと「カネ」「時間」があってもメッカへの道は開かれない。

「モロッコ人なので、競争率が高いんですよ。日本人になれば(帰化すれば)、それほど競らないで行けると思うけど…」。
メッカ巡礼も東京マラソンと同じなんだね。
なんて書くと、いろいろと叱られるので、これは削除。
そもそも、東京オリンピックのマラソンは突然、札幌すすきのマラマラソンになってしまったし
東京ジャーミー、マーベラス
まだまだ行けていないスポットが山ほどあることに気が付かされた代々木上原。

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