町中華にて。

「じゃあ、このマーボードーフ定食甘口で

」

「甘口って書いてありますが、かなり辛いですよ。それでもいいですか?

」
辛口って書きなよ。
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(承前)
《FIN11》
《アテネウム美術館》
ここはギリシャの首都なのか。と、誤解を伴う美術館名はギリシャ神話の女神アテネから。ヘルシンキ中央駅からほぼ徒歩2分。
下調べ皆無で入館した途端、中央階段下のどでかい警備員が「バッグを預けやがれ

」みたいな怖い顔つきでコインロッカーのありかを示す。
顔つきと身体つきだけが怖いだけで、実はロッカーの場所を彼なりに教えたかったようだ。素直になれ、どでかい警備員。
中央階段を登っていくと懐かしい漢字が輝いている。《美》。
ヘルシンキに来てから、全く日本語を見なくなっていたので、この僥倖は恵まれている。
日本人画家の特集でもあるのだろうか。(←ない)
2階の展示室に入ると、いきなりのゴッホ。
さらには見たことのないムンクやシニャック、モディリアーニ。
初っぱなからこの作品群とは、この美術館はオルセーか。
オルセーではなかった。
おいらが知っている画家たちの作品はこの1コーナーのみで、どうやら、自分的にはメイン料理から先にいただいた。
残りの展示室はフィンランド地元アーチストの作品群。
お気に入りの5枚。作家名はわからんちん。
くんずほぐれつの白彫刻。
さらには、現代アート的なET少年と掃除婦さん。
1階から3階まで、とっても真面目に鑑賞したので110分。フィンランド美術の200年の歴史を堪能した。
《国立現代美術館キアズマ》
体験型ミュージアムという仕切りで、いの一番に荷物をクロークに預けて入館する。
担当してくれたクロークレディが正真正銘の日本人。
May I を駆使しなくても話が通じる。
ちょうどこの頃、フィンランドの旅・最終日のわずかな隙間時間に、空港から少し離れた教会行きを検討していたところだった。
ところが、スマホの情報によると「リニューアル改修閉鎖中」という書き込みを見つけ、その真実を知りたい。
初対面の女性に話しかけるのは苦手(自称)だが、せっかく出会った異国での日本人。
荷物を預けると同時に聞いてみた。

「ミュールマキ教会がリニューアル中という記事があるんですが、まだ続いているかわかりますか?」
彼女、当該協会の存在は知っていたが、改修中かどうかの知識がない。
おもむろにスマホをタップして教会の連絡先を探り、いきなり電話まで掛けてくれる。
しばらくフィンランド語の会話のあと、申し訳なさそうな顔で、

「改修中で教会へは入れないようです。残念ですが…」
ここまでしていただいただけで、すでに教会に入ったような感動を得ているこちら側。
異国での優しさに、また感謝。これで何度目のホスピタリティだろう。
そういえば、ホテルのフロントレディもパーフェクトに優しく、心地よい。
調子に乗って聞いてみた。

「世界一幸せの国って、やっぱりそう感じてますか?」

「はい(きっぱり)。静寂がとても幸せです

」
グッゲンハイムのような館内内壁のらせん階段をくるくると回り、最上階から展示室を練り歩く。
ブラシで梳かしたような、もふもふなカラー毛糸が天井からぶら下がり、はらぺこあおむしのようなインスタレーションを床に寝そべって鑑賞する。
朝から歩き続けの身体にしばし休息を与え、異国の現代アートを眺めていた。
次はミシン本体から離れていく大量のミシン糸。
壁には大量のミシン糸でアートを象っている。
一方、アーチストは観客のリクエストに応えて、カバンにイニシャルを縫い付けるワークショップを展開中。
青い目の女子校生たちが、自分の、或いは彼のイニシャルを伝え、スポーツシューズへの刺繍を頼んでいた。
ヘッドフォンをかぶり、華やかなステージに乗る。
そこから聴こえてくる英語の指示で走ったり、しゃがんだり、万歳したりと命令されるパフォーマンスを実行する。
この動きをステージの下で見つめるのが、この作品。
旅の恥はかき捨て。なのでやってみた。
展示室の中央に置かれたフルヌードトルソ。
その周囲に20台ほどのイーゼルが置かれ、誰もが美術の時間「デッサン」を体験できる。
完成した作品は壁に向けてピンで留めて、この作品は鑑賞済み。
それでは、川崎オスカー画伯の力作を世界初公開。
マーベラス
壁に貼られたデッサンから、マイベストがこちら。
みんな、上手いよな〜
こんな感じの体験型現代美術館。滞館時間70分。楽しくなければアートじゃない。
クロークのお姉さんに手を振って、次は東京で会いましょう。と、口パクで伝えておいた。
彼女にしてみたら、日本からやってきたオヤジがらせん階段駆け下りて呼吸困難に陥りやがった、としか見えないはずだ。
さて、7月31日は美術館4館巡回のプラン。
あと2つは次に続く。

訪れた店は数百軒! 町中華探検隊隊長・北尾トロが語る、消えゆく日本の食レガシー「町中華」の楽しみ方
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=141&from=diary&id=5754132
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