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2019年04月03日22:00

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《アート》江戸と平成のアヴァンギャルド

アヴァンギャルド。
意味を知らないで書いてみたが、4月1日から「ヴ」の使用が禁止されたので、アバンギャルドにしておこう。

まずは六本木。
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『六本木クロッシング2019展:つないでみる』(森美術館)★3.
感想では「1人で行ってよかったたらーっ(汗)」ということ。
これは現代アートといっても、かなり最新型の現代アート。まだ理解を得るまでには少し時間がかかりそう。
副題「つないでみる」は、どちらかといえば「スマホを繋ぎっぱなしで観る携帯電話」。
すべての作品撮影可。
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最初に用意された作品は猫だか犬だかわからんが、テーマは「絶対に作品すべてを1枚に収めることのできない作品手(パー)」。インスタ蠅へのアンチテーゼ。
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アヴァンギャルドなアート。髪の毛を金色に尖がらされたおにいちゃんと、耳と唇にピアスをしたおねえちゃんがこの作品前に佇んで何も語らない。
彼らの琴線に響いたのはなんなのか。
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おいらの心に響いたのは、こいつかな。それにしても、お下品だ。
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次のコーナーに入ると、アンドロイドが事務デスク前に腰かけて、パソコンモニターを見つめている。アンドロイドの頭部は空洞になっていて、奥のスクリーンからアンドロイドが語り掛けてある。部屋を見回すと下着が散乱し、或いは下着が壁に掲げられている。
東京シティビューのついでにやってきたのか、それとも招待券をもらって紛れ込んだのか、小学生少女を連れた母親がやってきた。
結果から先に書くと、美術館を出たエスカレーターでの2人の会話「全然、つまらなかったね手(グー)」を聞いてしまっている。
”つまらない”でおしまいならいいが、会田誠の講演を「セクハラ」と訴え出た意味不明の女子のように、アヴァンギャルドな現代アートを同様に「セクハラ」とだけは訴えないで欲しい。
混浴温泉にやってきて「男性の視線がいやらしいから訴えるパンチ」みたいなものだから。

今回のアーチストは無名(当社比)な作家が多いが、解説を読むとアートのテーマが「2011年の東日本大震災…」が目立つ。
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こちらも福島をテーマにしたもので、仮設住宅に住んでいる原発被災の人たちに仮面を作ってもらい、それをかぶり帰りたいけど帰れない被災地を指さしている。
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あえて「フラッシュを使って撮影してください」のインスタ蠅たちへの作品。
蛍光塗料が塗られたドレスがフラッシュによって発光する。
さらにドレスに装飾された花びらは、1分ごとに開いたり閉じたりを繰り返す。
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国立競技場に溢れる猫、猫、猫。
作家の飼い猫が亡くなって追悼の意味で仕上げたインスタレーション。
彼の作品は猫だらけ猫
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次に上野。
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『奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド』(東京都美術館)★5.
若冲=大混雑のイメージ。曰く付きの東京都美術館。
避ける理由はいくつもあるけど、拝観した人たちの評判がすこぶる良い。
岩佐又兵衛、狩野山雪、白隠慧鶴、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、鈴木其一、歌川国芳が、江戸時代では現代アートだった。
ついでに云えば「それほどの混雑でもないよ」「今週でおしまい」の背中押し言葉。
17時30分閉館のギリギリ鑑賞を狙って突撃した。これが大正解。
時系列に書けば、16時15分に入館し、第1室「若冲」。
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1列程度の緩やかな鑑賞客についたり、抜かしたりしながら若冲を観て回る。
貴重なプライスコレクションが数点。
彼が若冲蒐集の切っ掛けとなった『葡萄図』もゆっくりと鑑賞できた。
ありがとう、フランク。
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単眼鏡を使っている人を見つけたら必ず前に出てしまうこと。これがスムーズな鑑賞の心得。
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柿を持ってドヤ顔する猿。
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さらには、白い象の上に黒いカラス。黒い牛の下に白い犬。
いつもなら買わないロングサイズのポストカード2枚を買ってしまったほどお気に入りの芦雪。
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山雪の梅は途中で「コ」の字型に曲がっている。解説にはそう書いてあった。印象深い。
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慧鶴の達磨図は3点。お気に入りは⇧よりも、永青文庫の作品。
横向きで無駄を一切排除した達磨は、上部の空白に「どふ見ても」の賛。
どう見ても…、そのあとはなんだろう。
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どうやら、今回展示のプラチナ作品がこの其一『百鳥百獣図』らしい。
エドソンコレクションの所蔵されてアメリカへ渡ってからの初里帰り展示。
後ろからやってきた老夫婦がこの作品を眺めてつぶやいていた。
猫「これが観たかったのよ。日本じゃお目にかかれないのよねハート達(複数ハート)」
さすがは凛々しい老女。よくご存じである。

展覧会中、行列をなしていたのが次の2ヶ所。
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又兵衛『山中常盤物語絵巻』。
熱海のMOAに行けば、行列しないで観られるが、今はここに来ているのでMOAに行っても観られない。NO MOA アタミ。
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国芳『宮本武蔵の鯨退治』。
最終展示室。15,6枚の浮世絵が並べられて、1,2列の行列が鈍牛の歩み。
最後に展示された猫好きなら必見の『其まゝ地口 猫飼好五十三疋』が、鑑賞客の足を止めて行列を作っているようだ。
猫より犬派につき、おいらは後方からスムーズに大作『一ツ家』へとたどり着く。

さて、自分へのご褒美にポストカードを買って時計を確認する。
17時15分。
館内にはるんるん遠き山に日は落ちてが流れ、あと15分で閉館を予告する。
1階までエスカレーターで降りて、帰りを急ぐ鑑賞客とは離れて警備員に再入場を訴える。
蟹座「あと15分、大丈夫ですよね?」
ブタ「まだ入れますよ」。ポールをずらして再び第1展示室への道を開けてくれた。
若冲のある1階は完全に貸切状態。
監視員がパイプ椅子を片付けて、展示室のガラスを磨いていた。
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行列を作っていた2階、又兵衛の絵巻もご覧の通り2人がゆっくりと眺めているだけで、おいらも3人目に加わって右から左へと移動する。
3階へ上がると、最終鑑賞客は20人ほど残していたが、ラスト15分の充実度はまるで海外美術館の雰囲気だった。
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横尾忠則が描いた《奇想の系譜展》への贈り物。
昭和のアヴァンギャルドが江戸を描いた平成の作品。



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