(承前)
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ヴェルサイユ宮殿からトリアノンを目指す。
堂々とした宮殿入り口が正門ならここは裏庭だけど、とてつもない広さで控えめに見ても川崎オスカー邸の5倍の広さを誇る。
遥かなる向こうに見える大運河。その北側にトリアノンはあるらしい。
雪道にはほんの少し足あとがついているだけで、たどり着くには難行苦行を思わせる。
マイ旅の友、地球の歩き方によれば宮殿から離宮まで1.5��
11時30分、何も考えず、歩くべし。
とはいうものの、バージンスノーに近い雪道をTOMMYのシューズで歩くとは羽田空港に居るころには夢にも思っていなかった。
途中、屋台小屋でホットチョコレートドリンク(€3.00)をゲット。
店のおっさんに、あとどれくらいかを尋ねると、

「Go straight ! at 1 kirometer

about 1minute www」
陽気なフランス人。直訳すると、

「そこ真っすぐ!あと1キロぐらい。1分で着くよ

」
ウサインボルトでも1分で着くわけがない。
ホカロンをお腹と背中に貼り付けていたのが災いして、汗だくのヴェルサイユ。
死ぬかと思った(←マジ)が、どうにか11時50分、トリアノン前に到着した。
正門前に「杉本博司」のポスターが立てられ、ワクワク感がそそられる。
しかし、扉は閉じられたまま。その辺で手持無沙汰の外人さんが4,5人ほど。
マイ旅の友、地球の歩き方をめくると「グラントリアノン 12時〜17時30分」
宮殿の開館時間「8時30分〜18時30分」に比べると、そのやる気のなさが露わになる。
とはいえ、雪道をゆっくりと歩んだお陰で待ち時間はわずか10分。
フランス時間12時01分、ほぼ時間通りにトリアノンの門は開けられた
お城のような建物を想像していたので、ほぼ平屋建ての邸宅で少し驚いた。
しかし、優雅さは言うまでもない。
バラ色の大理石でできた列柱回廊が、ここグラントリアノンの見どころ。
内部の装いも宮殿とは違う柔らかさを感じることができた。
解説によると、ここはルイ14世が愛人マントノン夫人と過ごすために建てさせた別邸。
現代なら即炎上だな、ルイ14世。
それほど広くはないグラントリアノンを15分掛けて巡り、どこにも見つからなかった杉本博司作品を求めて、たどたどしい英語でキャストに問いかける。

「Where?」

「Petit Trianon」
プティ・トリアノン。
まだ先があったとは

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